落語と似顔絵漫画ショーを開催

落語をする笑福亭風喬

 別府大学文学部国際言語・文化学科は落語会「いわみせいじ 笑福亭風喬 放浪記2023in別府大学」をこのほど、同大学3号館ホールで開催し、同学科ビジネス日本語受講生、国際・言語文化財学科マンガコースの学生、学内関係者、一般が参加した。
 高座に上がったのは、上方落語家の笑福亭風喬。1998年、6代目笑福亭松喬に入門。その後、第47回なにわ芸術祭新人賞などを受賞。古典落語を得意としている。
 始めに落語の楽しみ方、落語や講談などについて説明。
 その後、上方落語「荒大名の茶の湯」を披露。あらすじは、豊臣秀吉が病気で亡くなって、秀吉恩顧の荒大名7人が団結。これに驚いたのが徳川家康。この7人を敵に回せば天下を取ることが出来ない。そこで軍師の本多佐渡守に相談すると、佐渡守は自分の屋敷の中に立派なお茶室を造らせ、大名7人に茶の湯の招待状を出した。7人の中の1人、細川忠臣のみが千利休に付き三斎(さんさい)という号を持っている。他の6人は細川に茶の飲み方を尋ねると、彼はただ拙者の真似をしていれば良いと言われ、その通りにするが…。
 来場者の中には落語を生で初めて聞く人もおり、笑福亭風喬の話や身振り手振りで内容を頭の中で映像化しながら聞いて笑っていた。
 続いて、同大学非常勤講師の漫画家いわみせいじさんが、自身の名前、学生の名前を使って似顔絵を描いた。文字を活かして徐々に完成する絵に、来場者は驚いていた。
 最後に質疑応答があり、2人は来場者からの質問に丁寧に答えた。