別府鶴見丘高校で自転車交通安全教室

見通しの悪い交差点から飛び出した自転車と車が衝突した事故を再現

 大分県警本部、別府警察署が共催で交通事故の発生原因を実地で検証できる「スケアードストレイト教育技法」による自転車交通安全教室を6日午前11時15分、大分県立別府鶴見丘高校(阿南典久校長)グラウンドで開催した。全校生徒714人が参加した。
 深見高弘教頭が「交通事故は『いつ起きるか分からない』『誰に起きるか分からない』。今日のことをきちんと理解して、想像しながら見てください」。
 正成祐治別府署交通課長は「事故に遭わないように気を付けて、ヘルメットの着用をしてください。通学時は着用していると思いますが、休みの日に自転車を乗る際も着用してください」とそれぞれあいさつ。
 交通事故の現場として▽時速40㌔で走行する自動車が、停止している自転車の後方から衝突▽携帯を使いながら運転、並進走行、ヘッドホン着用などの違反をしながら走行する自転車▽併進運転▽見通しの悪い交差点で一時停止せずに飛び出した自転車と車が衝突▽電動キックボードで駐車した車の右側を通過する際にドアが開き衝突▽左折するトラックが内輪差で自転車を巻き込む―などを再現した。
 事故再現した際は、高校生らは実際に自分たちの身に起きたらと想像しながら見ていた。
 事故再現終了後、生徒会長のカーン・ハリマさん(17)が「登下校で自転車を使う人、歩いてくる人、車で来る人もいます。登下校時に遅刻を意識して速度を出して事故に遭うなどの危険性を知ることができました。自転車を乗らないので『自分には関係ない』と思っていましたが、いつ誰に危険が降りかかるか分からないことを学びました。この経験を家族に伝えて、交通事故を1件でも減らすことができればと思いました」と謝辞を述べた。