大分銀行別府支店で強盗対策訓練

犯人役が迫真の演技で訓練を行った

 大分銀行別府支店(永松秀基支店長)で8日午後5時、強盗対応訓練を行い、同支店35人が参加した。
 年末年始に向けて防犯意識を高めるため、訓練を実施した。
 生活安全課の男性警察官の2人が強盗役に扮した。男性警察官2人が客を装って入店。1人がカウンターに上がり銃で行員の行動を抑制。もう1人の犯人役が窓口対応の男性行員に刃物を突きつけた。早く金をバッグに詰めるように指示し、拳銃を構えた犯人は他の行員に犯人から背中を向けるよう指示した。現金を入れたバッグを受け取ると、行員にナイフを突きつけていた犯人が銀行外に停めていた車に向かった。銃を構えた犯人が「動くな。動くと撃つぞ」と行動を抑制しながら、カウンターから下りて車まで逃走。行員の一人が犯人を追いかけてカラーボールに見立てた丸めた用紙を投げた。
 その後、行員は駆けつけた警察官2人に犯人の特徴などを伝えた。
 訓練終了後、山下剛生活安全課長が「訓練でどれだけ失敗しても構いません。万が一発生したときは、迅速な行動ができると思います。強盗はいつ発生するか分かりません。そのためには未然防止や起きたときの対処が必要です。お客さま、そして皆さんの人命を優先してください。無理をしてケガをしたり、命を落とすようなことがあってはいけません。起きたときは、警察にいかに『速やかに』『適格な情報』を提供できるかが大事」。
 犯人役の男性生活安全課員2人は「基本的には犯人を刺激しないこと。あとは命を優先してください。あと、いつ起きても対応できるように訓練をしてください」とそれぞれ講評した。
 最後に永松支店長は「迫真の演技で臨場感のある訓練をさせていただいたことで、想定はしていてもその場になると出来ないことがあるという経験をさせていただきました。今回の訓練を参考に、更なる対処法を検討していきます。お客さま、行員の安全を最優先にして、いかに情報を記憶できるかが重要。貴重な経験をさせていただきました」とあいさつした。