12月別府市議会定例会の一般質問⑧

 令和5年第4回別府市議会定例会は15日午後1時、一般質問で午前中に引き続き重松康宏氏(公明党)、泉武弘氏(行財政改革クラブ)が民地の雑草等の適切な管理、家庭生ごみ、どうする高齢者・障がい者・子ども対策などについて質問した。
 一般質問終了後、8日に実施した総務企画消防委員会(森山義治委員長、9人)で総務課、財政課の一般会計補正予算について審査した。審査の結果、原案のとおり可決すべきものとした。

家庭生ごみについて

重松康宏氏(公明党)

重松 康宏氏

 重松康宏氏が家庭生ごみについて「令和4年1月に気候非常事態宣言を発表し、宣言の方針の一つでもある『ゴミの3R』を推進して、家庭から排出される生ごみの減量化を図るなど地球温暖化防止に取り組んでいる。家庭から出る可燃ごみのうち生ごみが占める割合はどれくらいか」と質問。
 掘英樹生活環境課長が「令和2年12月に別府市における家庭系ごみ、資源ごみの分析調査を実施。可燃物における割合は43・51%。内訳は調理くずと残飯等が38・68%、未利用食品が4・83%となっている状況」と答えた。
 重松氏が「身近でできる生ごみの減量化は何があるのか」と質すと、掘課長は「家庭から出るごみの大半が食べ残しや賞味期限切れの食材。本来ならごみとならずにすんだものと思われる。減らすには、買い過ぎない、食べ残しのないように作り過ぎないことが挙げられる。生ごみには多くの水分があるので、排出のときに水切りをするだけでも効果がある」と答弁。
 重松氏が「身近にできる生ごみの減量化の周知啓発はどのようにしているのか」と質した。掘課長が「市報などの広報媒体を活用して生ごみの減量化について周知してきた。市のホームページに『3つのRでゴミ減量』のタイトルで減量化やリサイクル推進の取り組みについて啓発している」と回答。そのほか、民地の雑草等の適切な管理、自転車利用者の安全対策などについて質問した。

どうする障がい者対策等

泉武弘氏(行財政改革クラブ)

泉 武弘氏

 泉武弘氏が「どうする高齢者・障がい者・子ども対策」の実相寺中央公園について「公園の中の『散策の森』に障がい者が使えるような公園ができないかを提案する。実相寺の野球場やサッカー場などの使用者は約10万人いる。まず体育施設は障がい者が使える施設なのか」と質問。
 豊田正順スポーツ推進課長が「実相寺球場には段差があり、車いすの方は一人では通行できない。観客席についてはバリアフリーが遅れている」と答えた。
 泉氏が「実相寺中央公園は14万坪あり、散策の森は9千坪ある。ここに障がいのある子どもが使える子ども公園を設置してはどうか。中央公園の中で食事場所が無い。これはいかがなものか。子どもたちの将来のため、別府市が障がいがある人もない人も安心して安全に暮らせる条例を作った。子どもの健全育成などのためにも公園を作っては」と質問。
 長野恭紘別府市長が「私も重く受け止めておりますし、これから公共施設だけでなく世の中全ての建築物に関してはユニバーサルデザインにしていく。これからの私たちの責務だと思うし、時代は大きく変わってきている。しっかりとユニバーサルデザイン、社会をユニバーサルにしていくことを行っていく。実相寺中央公園は一大スポーツエリアとして憩いの場となっている。インクルーシブ公園を作っていくことを協議していく」と回答。
 そのほか、太陽の家付近の障がい者憩いの施設などについても質問した。