第29回べっぷ鶴見岳大寒がまん大会

かき氷早喰い競争で
相手だけでなく冷たさとも戦う出場者

 別府ロープウェイ株式会社(吉原稔郎社長)は第29回べっぷ鶴見岳大寒がまん大会を21日午前10時30分、鶴見岳山上広場特設会場で開催した。別府市だけでなく大分県内、福岡県、山口県、兵庫県、滋賀県、神奈川県、そしてタイ、フランス、シンガポールの出身者ら11歳から80歳までの55人が出場した。
 天気は午前8時の時点で曇り(濃霧)で4度、北西の風10㍍。午前10時の時点では曇り(濃霧)で3度、北西の風5㍍だった。
 開会式は、MCを国東市在住で司会者、イベントMC、リポーター、役者などをしているマルチで活躍している河野恵美さんが務めて、進行した。
 吉原社長が「がまん大会をするには気温が高いので物足りないかもしれませんが、頑張ってください。正月に能登地方で大きな地震が発生しました。今も避難をしている状況で、『がまん大会』をしてよいのかと悩みました。自分たちができることを精一杯することが第一で、ここから熱いエールを送ることができると考えました。微力ですが、今回の皆さんの参加料はすべて義援金として寄付することを決めました。それでは第29回鶴見岳大寒がまん大会を開催します」と開会宣言。
 かき氷早喰い競争に出場する佐藤杏子さん(2020年3月から23年4月までのミス別府)は「昨年優勝した人がいらっしゃったので緊張しますが、気合で優勝めざして半袖半パンで頑張ります。気合十分です」と意気込みを述べた。
 競技は「かき氷早喰い競争~寒さダイレクト~」「焼酎利き酒コンテスト~“オン・ザ・ロック”ならぬ“イン・ザ・ロック”~」「そーめん早喰い競争~すするのは麺か涙か鼻水か~」「地獄の針仕事~ブレない職人技~」「氷柱しがみつき競争~アイ・ラブ・氷~」の5種目。
 霧雨が降り、風が吹き体感気温が下がる中、かき氷早喰い・そーめん早喰いのそれぞれの競争では、氷の器を手にして震える手で、ライバルたちより早く食べようと頑張っていた。焼酎利き酒コンテストでは、氷のイスに座り、氷のおちょこに入った5種類の焼酎を飲み比べて、米・麦・芋・黒糖・泡盛の種類を当てる正確さを競う。地獄の針仕事は、氷水を入れたバケツに1分間手をつけた後、3本の針に糸を通すタイムの速さを競った。出場者は、震える手で苦労しながら1本ずつ丁寧に糸を通過させた。氷柱しがみつき競争は、2㍍の氷の柱に素手・素足でしがみ付き、地面に滑り落ちるまでのタイムの長さを競った。
 また会場には、氷のイスを無料で体験できるコーナーがあり、多くの人がチャレンジしていた。
 成績は、次のとおり。(敬称略)
 【かき氷早喰い競争】①田中道也1分25秒18(62、福岡県春日市)②嘉手川良1分39秒64(49、由布市)③幡東龍也1分53秒42(35、大分市)▽パフォーマンス賞=佐藤杏子(28、大分市)
 【焼酎利き酒コンテスト】①橋本迪子5点、23秒17(39、大分市)②浦崎真理5点、44秒79(42、別府市)③今村圭佑3点、51秒82(速見郡日出町)▽パフォーマンス賞=長野凌央(21、大分市)
 【そーめん早喰い競争】①平川寛之44秒12(37、大分市)②江本要50秒76(61、山口県宇部市)③浦崎樹太郎1分39秒14(51、別府市)▽パフォーマンス賞=岩尾マークシオン(13、別府市)
 【地獄の針仕事】①財前勇太53秒16(26、大分市)②岡部璃奈56秒71(25、大分市)③小濱拓人1分14秒49(35、福岡県宗像市)▽パフォーマンス賞=原田遼太郎(25、大分市)
 【氷柱しがみ付き競争】①芹澤雄二2分39秒26(61、山口県防府市)②永田椋2分7秒43(22、大分市)③伊藤正明1分13秒93(49、大分市)▽パフォーマンス賞=永末聖英(21、大分市)
 【カメタン賞(亀の井バス協賛)】橋本迪子(39、大分市)