別府市特別職報酬等審議会が答申

福谷委員長(左)から特別職の
報酬等について答申が行われた

 別府市特別職報酬等審議会(福谷正信会長)は25日午前11時、諮問を受けた市議会議員及び市長、副市長、教育長の特別職の報酬について「現行どおり」とする答申をした。福谷会長ら委員8人が出席した。
 福谷委員長は「特別職の特殊性を念頭に置き、国の特別職報酬の状況や大分県内の各市の状況、人口規模や産業構造が類似する他都市の状況を考慮しつつ、公正な立場から審議を行った」と説明。
 その上で「給料額については、類似団体などと乖離は少なく、また、国及び県の特別職の報酬等については、若干増額改定という傾向ではあるものの、地域の経済状況を考えた時に、現時点では改定が必要である理由に乏しく、現行どおりが妥当であるとの判断に至った」とした。
 一方で、教育長の給料額については、「前回(5年前)の審議会でも任期中の支給総額が類似団体の中で比較的下位にあるので改定できないかとの意見が出たが、今回も依然として同じ傾向が見られたことから、今後、国や類似団体等の動向を踏まえた上で検討すべき課題」と指摘した。
 また、市長、副市長、教育長の退職手当についても、「現行どおり」とする意見書を提出した。
 阿部万寿夫副市長は「厳正に審議をしていただき、ありがとうございます。社会は明るさを取り戻しつつありますが、市民の見る目は厳しいものがあると自覚しています。公正かつ適正に審議をいただいたと思っています。存分に尊重します」と答えた。