一般社団法人大分県地域婦人団体連合会(水谷シズヱ会長)は「令和5年度女性の地域活動実践力向上支援事業地域活動実践交流会」「第63回大分県地域婦人団体連合会中央大会」を2日午前10時、ビーコンプラザで開催し、約300人が出席した。
コロナ感染症により、地域の連携が以前にもまして重要視される中、新たな地域環境や住民意識の変化に対応し、多様化する課題に立ち向かう結びつきの強いコミュニティ形成が求められている。同会は、学習と実践により、地域社会の持続的発展に主体的に取り組む地域婦人会のあり方を模索するため、同大会を開催することが目的。
大会テーマは「心の通いあう地域づくり~連携と理解を深め、包容力のある地域づくりに向けた新たな挑戦~」。
レセプションホールで、地域からのメッセージを披露した後、参加者全員で令和6年能登半島地震で犠牲となった人たちの冥福を祈る黙とうを捧げた。開会行事を実施。安達美知子副会長が開会のことば、主催者の水谷会長が「今年の婦人会の活動テーマで環境問題を取り上げています。環境問題は持続可能な社会を続けるために今すぐにでも取り組まないといけない課題です。3つのモデル地区が1年間かけてどのような活動をしてきたかを、実践発表します。この発表は私たちが明日から取り組むうえで、大きな糧になると思います」とあいさつ。
続いて来賓の佐藤樹一郎大分県知事が「誰れもが安心して元気に活躍できる大分県、知恵と努力が報われる未来を想像できる大分県を目標として、県政を進めています。県民一人ひとりの声を聞きたいとして、県政ふれあい講話などで県内各所で対話しています。誰もが安心して笑顔で元気に住み続けられる町や地域づくりをめざして取り組んでいきますので、皆さまのご協力をお願いします」。
阿部万寿夫別府市副市長(市長代理)は「災害の際は地域で助け合い共助の力が必要不可欠です。皆さまが一致団結をして力をつけることが地域の強化につながります。地域に根差した活動を通じて、女性の力で支えていただくとともに女性の活躍推進に一層のご尽力をお願いします」とそれぞれあいさつ。
その後、元吉俊博大分県議会議長、岡本天津男大分県教育委員会教育長ら来賓の紹介があり、開会行事を終了した。
実践発表では中津市山国町地域婦人団体連合会の長尾スエ子さんが「山国町婦人会として、山国町の子どもと若い世代にできること『持続可能な社会におけるプラスチックの使い方』~子どもたちに引き継ぐ源流山国川~」、宇佐市地域婦人団体連合会の都留朋子さんが「『みんなで始めようSDGs』~食品ロスと生ゴミ3きり運動~」、別府市地域夫人団体連合会の安達さんが「集って集めて廃油がエネルギーに!~すべては地球の未来のために~」をテーマにそれぞれ行った。
続いて、劇団アイネスが寸劇「悪質商法の手口教えます」を行った。
昼食後、南蔵院第23世住職の林覚乗氏が「心ゆたかに生きる」をテーマに講演した。