別府市は8日、令和5年度年末年始(12月29日~1月3日)の入込調査結果の速報値を発表した。
新型コロナウイルスが5類に移行して初めての年末年始で、帰省や旅行需要の高まりで賑わいがみられたものの、観光施設の入場者数や宿泊客数は前年並みとなりコロナ禍前の水準には至らなかった。
観光施設等の利用状況ではアフリカンサファリ、別府ロープウェイ、城島高原パーク、高崎山自然動物公園、ハーモニーランド、別府地獄めぐり、うみたまご、別府ラクテンチ、スギノイパレス、アクアビート、地獄蒸し工房鉄輪の11施設で調査。利用者は、13万4842人で、前年同期比2・3%減となった。外国人観光客は回復しているものの、天候に左右され、屋外施設を中心に影響が出た。
交通機関では、高速道路の乗降車数は8万6600台(前年同期比1・9%増)、船舶(さんふらわあ、宇和島運輸)は、降客数は6340人(同23・1増)、降車数は2437台(同14・7%増)だった。車、船ともに、人流が回復したことを受けて、増加したとみられる。
宿泊施設(32施設)の宿泊客数は3万8129人(同1・9%減)。旅行需要は高まっているものの、リニューアル工事や人手不足などによって、客数を制限する施設もあったことや、インフルエンザや新型コロナにかかって直前にキャンセルが発生するケースもあった。エリア別では、北浜・中央地区1万6962人(同1・7%増)、堀田・観海寺地区1万1775人(同8・5%減)、鉄輪・明礬地区4469人(同1・5%増)、その他地区4923人(同0・3%増)となっており、ほとんどの地区で増加傾向がみられた。