別府市は、「第82期名人戦別府対局実行委員会」を16日午後4時、発足させ、第1回委員会を開いた。
5月18、19日に名人戦の第4局が別府市の「割烹旅館もみや」で開催されることが発表され、様々な事業を行うため実行委員会を設置した。委員は、別府市、別府商工会議所、別府市教育委員会、市観光協会、、別府青年会議所、日本将棋連盟別府支部から10人で構成。
長野恭紘別府施行が「100周年という素晴らしい節目に、名人戦が実現することになりました。第4局という、素晴らしい日程。藤井名人は強いので、ストレートでいってしまうのではとの声もあり、別府が決着局になるかもしれない、注目される対局となる。沢山の人が来るので、皆さんのお知恵をいただきながら、しっかりとお迎えする準備をしたい。何を食べるのかなど、憶測が出ている。それだけ、興味があるものだと思う」とあいさつ。
会長は長野市長が務め、副委員長に河村貴雄別府商工会議所副会頭と福島知克教育委員を、監事に大久保友貴別府青年会議所副理事長と伊賀本悟日本将棋連盟別府支部幹事長兼事務局長を指名した。
実施計画案も提案された。対局関係としては、前夜祭を杉乃井ホールで有料で一般は200人程度を想定していることや、大盤解説会(有料)を公会堂とビーコンプラザで開催したり、サテライト会場として足湯に浸かりながら見られるように検討していることを説明。記念イベントとしては、勝負メシ、勝負ドリンク、勝負スイーツを地元飲食店から募集し、コンテストをして上位8品ほどをパンフレットにしてその中から藤井名人や挑戦者が選ぶことを想定。外国人向け将棋教室、子ども将棋大会なども提案した。
委員からは「サテライト会場で足湯に浸かりながらなどは、別府ならではのアイデアで面白いと思う」「こども将棋の優勝者に藤井名人が表彰状を渡すことなどは可能なのか」「外国人向けにだけではなく、一般の人も参加できる教室にしてはどうか」など多くの意見が出た。最終的には、名人戦実行委員会と協議をして具体的な内容は決めることになる。
また、委員から、名人戦について、昭和28年に杉乃井ホテルで、第12期将棋名人戦第4局が行われたとの指摘があり、将棋盤と駒を地元の道具で迎えられるように要望することを実行委員会の総意として決めた。