「食×観光」の高付加価値化を

各ブースで生産者から直接思いを聞いて交流

 別府市は、観光4本柱の1つである「食×観光」の取り組みとして、21日午前11時、駅前本町のベッパーズタバーンで生産者や飲食・宿泊事業者との交流会を開催した。約60人が参加。
 市内生産者と事業者を結ぶプラットフォームの構築、相互連携による地元農産物を活用した別府観光の高付加価値の向上が目的。第1弾は、事業者が生産者を訪問し、農作物の生産状況などを見学し、直接生産者と話をするなどした。
 交流会では、田中信行さん(東山)が乾しいたけ、河野享史さん(天間)がかんしょや野菜、かぼす本家(古賀原)がかぼす、玉置研さん(天間)のかんしょ・かぼちゃ・なす、別府温泉フルーツファーム(湯山)のバナナやパイナップル、草野浩三さん(古賀原)のお茶、首藤れい子さん(山の口)のかんしょとはちみつ、恒松敬章さん(内竈)のなす・ししとう他野菜、もみじハウス(扇山)のキクラゲがブースを出した。
 阿部万寿夫副市長が「新型コロナが5類に移行し、別府にも多くの観光客が戻ってきて、高い評価を受け、注目されています。弱い部分は、食。その意味では、まだまだ発展途上。イベントを通じて、別府の食が進化すると思います」とあいさつ。
 飲食店や宿泊事業者は各ブースで生産者から話を聞き、さっそく商談につながったケースもあった。日本料理別府廣門と小厨房香凜が、しいたけご飯や大根とニンジンのギョウザなどを作り、みんなで試食。また、即興料理を作るなど、別府産食材の可能性を探った。