3月に植物園型アート作品を展示

記者発表をした(左から)阿部副市長、
栗林氏、檜垣実行委員長、山出プロデューサー
3月24日から展示が始まる
植物園型アート「植物元気炉(仮題)」

 混浴温泉世界実行委員会(檜垣伸昭実行委員長)は「Alternative―State(オルタナティブ・ステート)」の記者説明会を26日午後2時、御幸・風呂本公民館で開催した。
 檜垣実行委員長が「オルタナティブ・ステートはこれまで3点の作品が、市内にあり徐々にその姿が見えるようになっています。最終的な物語の完成が待ち望まれています。今回は第4弾として初めて日本人アーティストを招聘しました。栗林さんは世界で活躍し『境界』をテーマにした作品作りに精力的に取り組まれています。市制施行100周年の記念すべき節目にあたり、作品が花を添えてくれると思います」。
 実行委員会顧問の長野恭紘別府市長代理の阿部万寿夫副市長が「別府市は『アートが溢れる町 別府』をめざして、オルタナティブステートもその一つです。今回は皆さんとともに育てていくことができるもので、市制100周年を迎える別府市に取りまして、大変相応しい作品と思います」がそれぞれあいさつ。
 山出淳也プロデューサーがあいさつし、内容を説明した。
 今回のアーティストは、今プロジェクト初の日本人アーティストである栗林隆氏(55)。栗林氏は長崎県出身。1993年から東西統合後間もないドイツに2005年まで滞在。現在は、日本とイングランドを往復しながら国際的に活動し、さまざまな展覧会に招聘されている。22年にはドイツのカッセルで開催された「ドクメンタ15」で発表した「元気炉四号基」が評価され、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。
 今回の作品は「植物元気炉(仮題)」。場所は御幸の大谷公園。栗林氏が20年以降、「アートを通して元気に、健康に」というコンセプトのもの国内外で発表してきた「元気炉」から派生した作品。大谷公園では。ガラスとヒノキで構成された高さ約4㍍、幅約5・5㍍の植物園型の作品として、初めて制作される。
 「植物元気炉(仮題)」の内部に植える植物を市民から募集する。「植物譲り受け会」は3月8、10日午後1時から同5時、大谷公園で実施。上記日時以外でも受け付ける。事務局に問い合わせする。植物は▽根付き、挿し木から成長する諸0句物(切り花は対象外)▽温室栽培に適した常緑の葉がメーンの品種▽多年草(1年で枯れない品種)▽病気などがみられず、健康な状態の植物―など。植物・植木鉢・プランターなどの付属品は返却しない。協力いただいた人は、プロジェクト公式ウェブサイトなどに名前を掲載するほか、オリジナルグッズを進呈する。