別府市議会の令和6年第1回定例会

全議員が出席して始まった
予算決算特別委員会

 別府市議会は、令和6年第1回定例会の休会中の12日午前10時、全議員で構成する予算決算特別委員会(吉冨英三郎委員長)が開かれ、令和6年度予算案や条例関係など15議案について審査を行う。
 はじめに、長野恭紘別府市長が「市政100周年を市民総参加で祝う事業、ウェルネスツーリズム事業、安全安心の取り組みなど、市民一人ひとりが幸せを実感できるように編成しました。慎重審議をお願いします」とあいさつ。
 阿部万寿夫副市長が総括説明、松屋益治郎上下水道局長は水道事業と下水道公共事業の予算案、岩田弘副市長が競輪事業の予算案の説明を行った。初日は、会派代表者による質疑が行われた。
 阿部真一氏(自民新政会)は、歳入の市税について「コロナがあり、物価高騰、社会変化がある。ある程度抑えた形の予算計上であると感じている。どのように積算したのか」と質問。
 安部政信企画戦略部長が「146億5200万円を計上している。コロナ禍から着実に回復傾向にある。厳しく見積もっても、コロナ禍前の水準を見込んでいる」と述べた。
 安部氏は「総合計画の最終年度であり、100周年でもあり、精査して事業をしてもらいたい」とした。
 また、歳出の市債についても質問。安部部長は「地方債を活用した事業は31で、うち交付税措置がある事業は、全体の75%の23事業」と答弁。
 阿部氏は、基金、競輪事業会計などについても質問した。
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 市原隆生氏(公明党)は、温泉効能トラッキング事業の内容と対象について質問。
 田辺裕・市民福祉部長が「身体障害者訪問入浴サービスを受けている人に、訪問入浴時に温泉を提供し、医療機関の協力で温泉の効能を明確にするとともに、障がいのある人にも温泉の恩恵を受けてもらうもの。在宅の重度身体障がい者は7人」と答えた。
 見守りカメラ設置について「防犯カメラについての相談を市民からもらうことがある。どのような形で推進するのか」と質問。
 白石修三防災局長が「令和5年度の青少年問題協議会で不審者、変質者の報告多くあったことから、通学路を中心に電柱などに設置する」と答えた。
 市原氏は、教育、交通体制、こども政策推進などについても質問した。
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 小野和美氏(ビーワンべっぷ)は、移住定住事業について内容を質問。
 安部部長は「令和5年度から実施している事業で、対象職種をバス、タクシーとしていたが、6年度から介護職関係を加えた」と説明。
 小野氏は「介護職の人材育成は喫緊の課題だが、各職種で人材不足が言われている。介護職を加えた理由は」と重ねて質問。
 安部部長は「地域幸福度調査で、別府市は福祉施設が充実しているところが高いとされているが、一方で、介護事業所などの慢性的な人材不足が言われている。市外からの人材の確保を目的に拡充した」と答えた。
 小野氏は、は市制100周年事業や婚活サポートなどの事業についても質問した。
 13、14日は、個人質疑を行う。