APU春の卒業式694人が巣立つ

学部と大学院の代表者に学位記を授与した

 立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は、2024春学位授与式を15日正午、ビーコンプラザで挙行した。日本を含む30の国と地域から694人(学部669人、大学院25人)が卒業を迎えた。
 授与式前には、学生パフォーマンスが行われ、先輩の門出にエールを送った。
 米山学長が「卒業おめでとうございます。ここにいる皆さんの多くは、コロナのパンデミックと共に大学生活を始めました。不便なこと、不安なことも多かったと思います。皆さんは、コロナという困難に遭遇しましたが、現代技術を駆使して友人と繋がり合い、励まし合いながら学業を継続し、卒業・修了後の道を切り拓いてきました。卒業に当たり、2つのことをお願いしたい。1つ目は、正しく生きてほしいということ。2つ目は、一人ひとりの人間を大事にしてほしいということ。APUは、私たち一人ひとりが、自由と平和を追求する人間として、人間の尊厳に対する畏敬の念を持つことが何よりも大切だという信念を持つ大学です。一人ひとりをリスペクトし、受け入れる感覚を思い出してほしい。APUで学んだ皆さんは、世界を救う力があります」と式辞。
 来賓の尾野賢治副知事が祝辞。米山学長が、学部代表のマハルジャン・アレクサさん(国際経営学部、ネパール出身)、大学院代表のザン・ウエンビンさん(アジア太平洋研究科、中国出身)に学位記を授与した。
 また、大学院博士後期課程修了生のメッター・ピー・ラットさん(タイ出身)、モーハマド・ナワルディンさん(インドネシア出身)、グエン・ト・ホンコンさん(ベトナム出身)に博士学位記が授与された。
 卒業生を代表して、土井航大さん(アジア太平洋学部)が「私がAPUで学んだことは、2つあります。1つ目は、やりたいことに向かって全力で行動すれば、何でもできるということ。2つ目は、人との繋がりの大切さです。今日で大学生活は幕を閉じ、私たちは次のステージへと進みます。APUで出会った大切な仲間たちとこれからも切磋琢磨し、前進していきましょう。そして、私たちが世界を変えていきましょう」。
 アモア・コスモスさん(大学院経営管理研究科、ガーナ出身)が「学問を追求する過程で、いくつもの浮き沈みを経験しました。私に関わってくれた全てのAPUの関係者の方々に『ブラボー』を贈りたいです。APUのおかげで、故郷から遠く離れた場所に故郷ができました。多くのことに挑戦し、様々な方法で自分の能力を試しました。私たちは今日、『世界を切り拓く者』として卒業します。世界に出て行き、問題を解決し、私たちを必要とする人々にインスピレーションを与えましょう。グローバル思考のアプローチを続け、同意しないことに同意し、同意することに異議を唱えましょう」とそれぞれあいさつをした。
 学位記授与式終了後、キャップトスが行われ、全員で帽子を投げて卒業と今後のお互いの活躍を願った。