別府溝部学園高校(佐藤清信校長)は「第15回食物科2年ワンプレート大会」を6日午前8時から、同校総合実習棟で開催し、2年生28人が参加した。
2年間の調理実習を通して和食・洋食・中華・製菓・製パンの実践的な知識をつけながら調理の技術向上に努めてきた。実習の成果としてワンプレートという限られた中で作品を仕上げて展示する。併せてこれを一つの契機に、今後の活動の更なる次のステップに向けての研鑽を積む足掛りとさせ、保護者に成長の成果をみてもらうことが目的。
生徒は3班に分かれて午前8時、同9時15分、同10時45分から制限時間1時間で▽バランスの良い献立▽肉料理、魚料理、サラダ系・主食系・デザートは2品まで、スープ系は1つまで▽題名、その題名にした理由など▽材料費1500円以内―が条件になっていた。
1階試食室で行う保護者との会食を前に、松尾司教頭(校長代理)が「しっかり基本を学び、今年1年間の成果があなたたちの味として表れていると思います。料理は味だけで楽しむのではなく、五感(味覚・嗅覚・触覚・聴覚・視覚)で楽しむもの。美味しさを感じる要因は五感以外に、生理的要因、文化的要因、情報要因などが組み合わされて料理の美味しさになります」と話した。
「大切な人に食べて欲しい~birthdayワンプレート~」を作った和食が得意な河野めいさん(17)は「感謝の気持ちを込めて作りました。自分の思っていた以上にできました。母が好きなもの全部、入れました。相手に美味しく食べて欲しいという思いが届くような料理を作りたい」。
来校した保護者のめぐみさん(43)は「自宅で練習した成果、学校で2年間学んだ成果が出ています。そして家族で娘が日々成長していることを感じます。今後は、自分が好きな道を歩んでもらい、家族で応援していく」とそれぞれ話していた。
表彰は終業式で行う。
また食物科1年29人を対象とした恒例の「食物科1年かつらむき大会」を8日、同所で行った。