別府市議会の令和6年第1回定例会は21日午後1時、一般質問を再開して、森山義治氏(市民クラブ)と安部一郎氏(自民新政会)が、公共交通や国際交流、公園行政などについて質問をした。
4日間にわたる一般質問は終了。本会議は25日午前10時から再開し、予算決算特別委員会の委員長報告や表決を行い、閉会する予定。
ライドシェアの課題は
森山義治氏(市民クラブ)
森山義治氏は、別府市が6月から導入予定の自治体ライドシェアに関連して、市内のタクシーの現状について質問。
佐藤浩司政策企画課参事が「聞き取りでは、法人381台、個人32台。ドライバーは、昨年11月現在で法人は289人、個人は32人。日中稼働率は46%、夜間稼働率は17・4%」と答えた。
自動車2種免許を持たない一般ドライバーで行うライドシェアの課題として森山氏は「運行管理や整備管理など様々な課題が懸念されている」と指摘。
佐藤参事は「別府市地域公共交通活性化協議会で決定される」としながら、「ドライバー要件は今後検討する。1乗車300円以下、定時定路線で自治体ライドシェアとして行う。浜脇温泉を始発・終点として、反時計回りを考えている。運行時間は、午前8時から正午まで、30分起きに一般、福祉車両を交互に運行することを想定している」と答えた。
森山氏は、委託事業者についても質問。佐藤参事は「タクシー事業者限定ではない。全体を一元管理を出来る事業者が求められる」とし、装備品や保険などについて今後詰めていくとした。さらに、支払いについては、安全対策のため現金を扱わず、事前決済とする方針を示した。
また、日中友好について、令和6年度に烟台市を公式訪問の予定に併せて、市民レベルでの交流を提案した。他にも全国棚田サミットなどについても質問した。
公園整備現状は
安部一郎氏(自民新政会)
安部一郎氏は、公園について広範囲に質問。春木川公園の現状を質問。
橋本和久公園緑地課長が「昨年度、東側で一部供用開始、西側は資材高騰などで内部協議となっているが、前向きな協議が進んでいる。今月中には、発表したい」と答えた。
安部氏は「放課後デイ児童クラブの計画がある。提案もしていない、協議もしていない事業を勝手に宣伝してやると言っている。地域課題解決として求められているのは、買い物施設、スポーツ施設。放課後デイは、供給過多という意見書を別府市から大分県に出しているが、建設許可を出すのか」と質問。橋本課長は「計画の内容は最終的に確認する」とした。
また、安部氏は「切られた樹木は簡単には戻らない」とし、上人ケ浜公園の整備状況を質問。
橋本課長は「現在、最終的な協議をしている。計画の公表はホームページなどでしていく。設計変更は、事業者から届け出が出れば精査して許可という形になる」と説明。
安部氏は「唯一の原生林。希少植物もある。危険な樹木の伐採の本数など、図書館のように説明をできるか」と質問。
橋本課長は「大きな建築物は砂湯とレストラン。危険な樹木は撤去するが、なるべく残す方向で施工していく」と述べた。
安部氏は、全ての事業に対して「ていねいな説明」を求めた。他にも、プロポーザルの契約などについても質問した。