現職の本田博文氏が出馬表明

出馬への思いを語る本田氏

 任期満了に伴う、日出町長選挙に現職の本田博文氏(70)が1日午後4時、町内で記者会見を開き、正式に立候補を表明した。
 本田氏は、「平成28年の6月に就任して以来、7年8カ月が経ちました。この間、掲げた政策の実現と課題の解決に積極的に取り組んできました」と振り返り、「子供医療費助成の高校生までの拡大、新学校給食センターの建替え、デマンド交通の導入。コロナ禍では、町民の安全を守るための感染拡大防止、地域経済を守るための中小事業者、農業者、漁業者への助成あるいは、プレミアム商品券発行による消費の喚起などに努めてきた。令和4年からは、原油や穀物相場の上昇、為替の円安によって物価が高騰してきたことから、様々な給付金などで町民生活の下支えをしてきました。その一方で、持続可能な財政基盤の確立にも取り組んできました」とした。
 その上で「2期8年を終えようとしている今、コロナ禍が静まってきて経済がかつての状況を取り戻しつつあること、また、財政基盤の建て直しが出来て、いよいよ、日出町の発展に取り掛からなければならない時がきたと思っている。これからも、町民の先頭に立って『住むなら日出町』と言われるために、立候補を決意した」と述べた。
 今後取り組みたい施策として▽安心のまちづくり=児童クラブやこども園、保育園の整備、教育環境の整備にも取り組む。ソフト面では、教育支援員の配置にも取り組む。通学路や避難路の整備にも取り組む。重層的支援体制の整備▽発展のまちづくり=企業誘致で活性化を図る。農業を担う人を育てていくため、ファーマーズスクールで新規就農者の育成を図る。ブランド魚の城下カレイの漁獲高確保のため、中間育成施設の整備を進める。観光、防災、コミュニティ、健康づくりにもしっかり取り組みたい―を掲げた。
 町長選挙には、他にも立候補の意向を示している町議がいるが、正式表明をしたのは、本田氏のみ。