大分県出身の若手12人が演奏を披露

フルートを演奏する上ノ瀬結夏さんと
ピアノを演奏する井手沙耶花さん

 第24回別府アルゲリッチ音楽祭のオープニングを飾る「大分県出身若手演奏家コンサート」が11日午後2時、ビーコンプラザ国際会議室で開催し、市内外から262人が訪れた。
 今回の音楽祭のテーマは「未来を創る―Creating the future―」。
 長野恭紘別府市長が「今年のテーマ『未来を創る』は、先人たちが築いてきた芸術・文化を受け継ぎ、新たな価値の創造とこれまで以上に日常に溢れるまちとして更に発展させ、次の世代へと引き継ぐことであると思っています。アルゲリッチ総監督に築いていただいた別府の音楽の歴史とともに芸術文化のまち、別府市をさらに盛り上げていきたいと思っています」と開会宣言をした。
 最初に上ノ瀬結夏さん(フルート)と井手沙耶花さん(ピアノ)が「フルート協奏曲より第1、第3楽章」、大分県立芸術文化短期大学推薦枠の楠田莞晴さん(ピアノ)が「4つの小品op・119」、同推薦枠の立石彩乃さん(ソプラノ)と坪井梨乃さん(ピアノ)が「一粒の涙」「歌劇『アンナ・ボレーナ』どうして泣いているの?…私の生まれたあのお城」、薬真寺光さん(バイオリン)と福本真悠さん(ピアノ)が「バイオリン協奏曲ニ長調より第1楽章」、20分の休憩をはさみ、土居あすかさん(フルート)と小野理恵さん(ピアノ)が「ノクチュルヌとアレグロ・スケルツザンド」「ソナチネ」、田中豊悠さん(ピアノ)が「メディスト・ワルツ第1番『村の居酒屋での踊り』S・514」、(公財)アルゲリッチ芸術振興財団賞受賞の鈴木心毬さん(ソプラノ)と髙橋依杏さん(ピアノ)が「飴です こっそり降ってます」「『コンサートアリア』より『偉大な魂と高貴な心』」をそれぞれが演奏し、1曲終わるごとに大きな拍手が贈られた。
 最後に、出演者全員で「瀧廉太郎:花」を歌唱して締めくくった。
 別府市の女性は「素晴らしい演奏の数々でした。益々のご活躍をお祈りいたします。チャイコフスキーの甘い音色に戦争のない平和な世界を切に願わずにはいられませんでした」。
 日出町の男性は「声楽は迫力があって良かった。ヴァイオリンも興味深かった」とそれぞれ話した。