長野市長が消防署員の訓練を査閲

ロープブリッジ渡過を披露する植田悠介さん

 第44回大分県消防救助技術大会(24日、大分市消防総合訓練所)の3種目に出場する別府市消防署員20人が13日午前9時、長野恭紘別府市長に訓練を展示した。
 日夜訓練に励んでいる出場隊員の救助技術の披露および士気の高揚、より一層の団結強化が目的。
 出場種目は、ロープブリッジ渡過、ロープブリッジ救出、引揚救助。
 ロープブリッジ渡過は、地上7㍍の高さに水平に張られた往復40㍍のロープを渡る。往路はセーラー(腹ばい)渡過、復路はモンキー(仰向け)渡過でその安全確実性と所要時間で評価される。隊員がスタートの合図で、体をロープに水平になるようにしバランスを取りながら左右の腕でロープを掴みながら進んだ。
 ロープブリッジ救出は4人1組(要救助者を含む)で、2人が水平に展張された渡過ロープ(高さ7㍍)により対面する塔上へ進入し、要救助者を救出ロープに吊り下げてけん引して救出した後、2人が脱出した。
 引揚救助は、5人1組(要救助者を含む)で2人が空気呼吸器を着装して7㍍上の訓練棟から塔下に降下し、要救助者の元に走っていき、塔下へ搬送する。その後、要救助者を4人で協力して塔上へ救出した後、2人はロープ登はんにより脱出した。
 訓練を視察した長野市長は「皆さんのチームワーク、日ごろの練習の成果が伝わってきました。大会では思う存分、日ごろから訓練をしている姿を、県下の皆さんに見てもらってください。この訓練で培った技術を、今後の活動に活かしてほしい」と訓示した。
 出場隊員を代表して藤内勇往・第1中隊第2消防係はしご隊員(29)は「安全、確実、迅速に1分1秒でも早く要救助者を救出することを目的とし、別府市消防本部全体が一丸になる。大会では、一つひとつの行動を確認しながら素早くすることが大事」と答えた。
 長野市長に訓練を披露した隊員とタイムは、次のとおり。(敬称略)
 ▽ロープブリッジ渡過(標準タイム28秒)=植田悠介(23・67秒)▽ロープブリッジ救助(標準タイム1分15秒)=山根知也、千葉優大、宮﨑将、姫嶋慎一郎(49・88秒)▽引揚救助(標準タイム2分9秒)=生嶋悟、石井京介、小野裕希、和喜田拓、桒野智也(94・21秒)