別府市連合防災協議会結成40周年

式典で優良表彰などを行った

 別府市連合防災協議会(大平順治会長)は、協議会結成40周年記念式典と令和6年度総会を15日午後1時半、ビーコンプラザで開催した。
 大平会長が「40年の歴史を振り返ると、昭和60年に浜脇3丁目が第1号として皮切りに各自治会で結成され、各地区において防災訓練や講話などを行い、県や市主催の防災訓練に参加するなど、住民の防災意識の向上に努めてきました。近年、各地で自然災害が発生し、甚大な被害をもたらしています。近いうちに発生するといわれいる南海トラフ巨大地震においても、広い範囲で災害をもたらすと言われています。住民同士の連携は不可欠。訓練を通じて、地域コミュニティを深めていかないといけません。住民一人ひとりが自分の命は自分で守る意識を持つことが、被害を最小するために必要」とあいさつした。
 優良防災会会長表彰、優良防災会表彰が行われ、感謝状を披露。来賓の岩田弘副市長と日名子敦子市議会副議長が祝辞を述べた。
 元宮城県気仙沼市職員の佐藤健一アジア航測株式会社社会インフラマネジメント事業部地域創生部技師長が「東日本大震災における防災対策と教訓」と題して基調講演を行った。東日本大震災での対応や防災活動について話し、「発災後すぐに自衛隊に派遣要請を行い、すぐに入ってもらって助けられました。別府にある第41普通科連隊にもとても助けられた。撤収する時には、みんなで沿道に並んで、見送った。気仙沼市民は感謝しかない」と振り返った。
 引き続き総会が行われ、令和5年度事業・決算・監査報告、令和6年度の事業計画案・予算案について審議、承認した。9月2日の「防災の日」に市内一斉安全確保行動(シェイクアウト)訓練を行うほか、防災士のスキルアップ研修会などを予定。また、モデル地区避難所運営訓練を南地区で行うことを確認した。さらに、昨年実施した西モデル地区避難所運営訓練の実施報告も行われた。
 受賞者は次のとおり(敬称略)。
 ▽優良防災会長=梅木政喜(亀川地区支部長)幸勝美(境川地区支部長)石原雅義(緑丘地区副支部長)首藤正喜(石垣地区支部長)平石栄二(西地区支部長)▽優良防災会=古市町、竹の内、扇山、上野口町2区、弓ケ浜町各自主防災会▽感謝状=塩地奎三郎前連合防災協議会長