第82期名人戦七番勝負第4局別府対局が19日午前9時、割烹旅館「もみや」で始まった。初防衛をかけた藤井聡太名人(21)と2019年に名人を獲得し、5期ぶりに復位を狙う豊島将之九段(33)の注目される対局は、藤井名人が3連勝で、防衛に王手をかけている。
2人は同じ愛知県出身。藤井名人は、史上最年少の14歳2カ月でプロ入り。2020年に初タイトルの棋聖を獲得。2023年には、史上最年少の20歳10カ月で名人を獲得。その後、史上初の八冠を独占した。
豊島九段は、16歳でプロ入り。2018年に初めてのタイトル棋聖を獲得。2019年に名人を獲得した。スタイルの変更をいとわず、挑戦し続けている。今回の七番勝負では、3連敗中であとがない。
別府対局の先手番は豊島九段。立会の深浦康市九段が開始を告げると、豊島九段は一呼吸置き、7六歩と角道を開けた。持ち時間は各9時間で、1日目は、午後6時半に手番の者が指し手を封じて、翌19日に指し継がれる。