第2回別府市議会定例会の一般質問③

 令和6年第2回別府市議会定例会は19日午前10時、再開し、一般質問を行った。2日目午前は安部一郎氏(自民新政会)、小野佳子氏(公明党)が公共施設・公有地、商店連合会解散と中心市街地活性化事業の進め方、熱中症防止への取組、粗大ごみの処理対応などについて質問した。
 午後からは重松康宏氏(公明党)、阿部真一氏(自民新政党)、森大輔氏(新たな別府を創る会)が質問する。

旧山の手中学校跡地など

安部一郎氏(自民新政会)

安部 一郎氏

 安部一郎氏は公共施設・公有地として旧朝日出張所・山の手中学校跡地について「旧朝日出張所跡地は6月3日から再応募を行っているが、募集要項の見直しにサンプリング調査を行っていないと聞いている。条件整備をするべき」と質問。
 行部さと子総務課長が「利活用方針策定時に地域住民の意見を伺っていることから、住民の意向を踏まえてもう一度公募を行うもの。募集要項は修正している。再公募しても事業者が決定しないときは見直しを考える」と答えた。
 安部氏が「公共施設マネジメント会議の議事録では『問題なし』だが、報告のみ。市民の関心の高い財産の処理について論議はなかったのか。建物をイノベーションして市民提案の有効利用をしてほしいという考えがでなかったのか」と質すと、河野文彦財政課長が「現状で運営することに問題はないとしたのは、改修しながら学校運営をしたときのこと。耐震工事はしているが、経年劣化による老朽化が激しいので活用は難しい。駐車場の確保は喫緊の課題。校舎の解体で、現在のグラウンドの収容台数の3~4倍の収容台数を確保できる」と答えた。
 そのほか、イベントと協働のまちづくりなどについて質問した。

粗大ごみの処理方法

小野佳子氏(公明党)

小野 佳子氏

 小野佳子氏は粗大ごみの処理対応について「断捨離という言葉が流行語になり、物を捨てることで執着心を無くし快適な生活や人生を手に入れようとする思想が拡がっている。別府市では指定ごみ袋に入らない粗大ごみとして有料で回収している。処理方法は」と質問。和田万里子生活環境課参事が「藤ケ谷清掃センターに直接搬入する方法と市に有料収集を申し込む方法がある」と答えた。
 小野氏が「有料収集を申し込む際の流れは」と質すと、和田参事が「電話と窓口の2通りある。いずれの場合も種類、排出場所などを聞き、手数料入金後に収集する。申し込みから収集までにかかる日数は収集日が毎週水曜日のみなので、曜日によっては1週間から2週間を要する」と答えた。
 小野氏が「過去5年間の申請状況は」と質問。和田参事が「令和元年度が3119件、2年度が3971件、3年度が3966件、4年度が3951件、5年度が3931件」と答えた。
 小野氏が「中津市では電子申請を実施し、件数も増加している。デジタル化が進む中、別府市はどう考えているのか」と質すと、和田参事が「市民サービスの向上につながるため、実証実験を行う」と答えた。
 そのほか、熱中症防止への取組、安心の就学への「5歳児検診」などについて質問した。