市内在住の女性が計1154万円被害

 別府警察署は16日、2件の特殊詐欺被害の発生を発表した。
 いずれも市内在住の70歳代女性。被害金額は440万円と約714万円の計1154万円。
 ▽女性方の固定電話に12月10日、電話がかかり、通信業者を名乗る男から「あなたが契約した携帯電話が悪用されている。その電話は山口県で契約されている。電話器の1番を押すと山口県警察に電話がつながるので押してください」と言われた。
 女性が、電話器のプッシュボタンの「1」を押すと山口県警察の警察官を名乗る男と電話がつながり、男から「あなたの携帯電話が不正使用されている。私の上司と話をしてもらうから、計警察のLINEを追加してほしい」などと言われ、男から指定されたLINEアカウントを追加した。
 男の上司の警察官を名乗る男からLINEのビデオ通話で「あなたには、通帳を売り払って金儲けをしているという嫌疑がかかっている。取調べをするので、山口県警察まで来てほしい」などと言われた。
 女性が山口県まで行けないことを伝えると、上司の男は「今回の件は在宅捜査にするが、逃走防止のため、あなたが持っているお金を山口県警察で管理するので送ってもらう」などと言われ、らさに女性の口座のお金を出勤して送付するように指示される。女性はそれを信じて、20日に宅配便で440万円を指定された住所に送り、だまし取られる被害に遭った。
 他の県警が捜査の過程で犯行が判明。他の県警から今年に入り、別府署に情報提供があり、別府署が女性に確認して被害が判明した。
 ▽女性方の固定電話に12月11日、電話がかかり、厚生労働省の職員を名乗る男から「あなたの保険証が医療機関で不正使用されています。電話器の1番を押すと兵庫県警察につながります」などと言われた。
 女性が、電話器のプッシュボタンの「1」を押すと兵庫県警察の警察官を名乗る男と電話がつながり「詐欺の主犯格を捕まえたところ、多数のキャッシュカードを持っており、その中にあなた名義のキャッシュカードがあった。あなたは逮捕されるかもしれません。検事に電話をつなぎます」などと言われた。その後、神戸地方検察庁の検事を名乗る男に電話がつながった。
 検事を名乗る男から「あなたに詐欺の嫌疑がかかっているので逮捕になります」などと言われ、さらにLINEのビデオ通話で「詐欺グループとの関わりを疑わているため、あなたが持っているお金の中に、詐欺グループのお金がないか確かめる必要がある。あなたが持っているお金を確認するため、口座からお金を出金するように」などと言われた。
 その男から出勤したお金を送るように指示され、それを信じた女性は23日、宅配便で約714万円を指定された住所に送り、だまし取られる被害に遭った。
 本人が親族に相談し、今年1月7日に別府署に来署して被害が判明した。
 同署は「警察官や検察官が現金を要求することはありません。怪しいと思ったときは、すぐに最寄りの警察署に相談してください」と呼びかけている。