
別府竹製品協同組合(岩尾一郎理事長)は「第73回竹の感謝祭」を4日午前10時30分、八幡朝見神社で行った。同組合員や関係者らが出席した。
組合員を代表して、今年度古稀で伝統工芸士および伝統工芸士会長の佐藤正弘さん、伝統工芸士の大谷良三さんが拝殿内の神前で奉納する竹かご「四海波(しかいなみ)」を制作した。拝殿内で奉納制作したのは初めて。
2人は、幅2・7㌢、長さ3㍍のマダケのヒゴ16本を力強くかつ手早く編み、幅55㌢、高さ40㌢の「大四海波」を完成させた。それを見ていた出席者から大きな拍手が贈られた。
続いて、2人は「四海波」を奉納し、神事が斎行された。
献籃製作をする大谷さんは「何十年ぶりにしたが、普段の仕事で作る大きさとは、まったく違う。力を合わせてやるしかない。健康で仕事が続けられる一年になってほしいという願いを込めて、奉納する。身が引き締まる思い」、佐藤さんは「今回で5回目だが、初めて拝殿の中で行える、神様の目の前で編めるということは光栄。これなりの緊張はあるが、サイズ的にはいつもやっているサイズ。大谷さんと行うのは初めて。竹細工の生産者自体がちょっと元気がない。職人全員が良い年になり、協同組合全員が健康じゃないと良い方向に行かない」とそれぞれコメントした。
竹の感謝祭は、昭和29年から続いており、伝統的工芸品産業の成り立ちそのままに、自然の恵みを匠の技で形作るものとして、竹に感謝し、先達をしのび、参加者の懇親を目的としている。
「四海波」は、おめでたい席で謡われる謡曲にちなんだもの。四つ目編みを底にし、四辺を波の形に組み上げてまとめたかご。
