

独立行政法人国立病院機構西別府病院(末延聡一院長)が、医療的ケア児・者と家族の未来を支える医療体制を整えるためのクラウドファンディングに挑戦している。
人工呼吸器や胃ろう(お腹に小さな穴を開けてチューブを通して直接栄養や水分を送る医療処置)など、日常生活を送るために恒常的な医療的ケアが必要な人は全国で多く、大分県内でも200人を超える人が生活している。
体調を崩した時の入院先や、家族の休息を支える「ショートステイ(短期入所)」や「レスパイト入院」の受け入れは足りておらず、成人になるとさらに不足しているという。
西別府病院では、これまで重症心身障がい児・者や筋ジストロフィーの患者を中心に、長年にわたって医療と生活の両面を支えるケアを実践してきた。受け入れを拡大することで、県内で暮らす患者や家族が安心できるような環境をつくり「医療的ケア児・者と家族を地域のみんなで支え、応援し合う未来へ!」を合言葉に、受け入れ態勢を強化するため、新たに5床の重症児対応病室を整備する。
クラウドファンディングで集まった寄付金は、生体監視モニターの導入、乳幼児専用ベッドと救急機材の拡充、診断精度の向上のための機器導入、スタッフの研修や教育に使われる。
第1目標だった500万円はすぐに達成され、現在は第2目標の1千万円に挑んでおり、16日現在で800万円を超え、目標まであと少し。末延院長は「一番困っているのは、在宅でケアをしている人。ここ2年ぐらいで相談件数も増えている。新たな場所が必要だが、生体監視モニターだけでもかなり高額。何とか目標額を達成したい。西別府病院ならではの取り組みだと思う。多くの人にご協力いただきたい」と話した。
クラウドファンディングは、「西別府病院 クラウドファンディング」で検索を。受け付けは、18日午後11時までとなっている。
