別府市議会の令和4年第1回定例会が25日午前10時、本会議場で開会した。会期は3月22日までの26日間。
初日は、長野恭紘別府市長が提案理由の説明を行った。はじめに、新型コロナウイルス感染症の状況について「年末年始は影響が和らぎ、賑わいのある穏やかな年明けとなりました。しかし、感染力の強いオミクロン株により一気に急拡大し、大分県にも初めて『まん延防止等重点措置』が適用されました。感染症には一層の警戒が必要ですが、今後は予防に注意を払いつつ、社会経済活動も継続していくことが重要だと考えています。感染症との共存を前提にしつつも、常にアップデートした対策を実施し、感染予防と地域・経済活動の両立を目指す」。ワクチンの3回目接種の推進やプレミアム付消費券「春だョ!べっぷエール券」の予約開始に向けて準備を進めていくとした。
市政運営の基本方針について「令和4年度は、第2期別府市総合戦略の折り返しの年。コロナの影響を受けて、随時柔軟に対応してきた取り組みの進捗を踏まえ、今後に向けて必要な施策に取り組む」とし▽市民1人ひとりがお互いを尊重し、人々の能力や特性等で分け隔てすることなく、誰もが安心・安全に暮らせる社会の実現に向け、共生社会実現推進基金を活用し、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進、高齢化社会への対応、障がい者への支援などに取り組む▽すべての子どもと家庭が安心して子育てができる環境づくりを総合的に支援するため、関係者の協力体制の構築・強化▽幼稚園教育と保育に関する窓口の一本化▽家庭や教育環境を整え、養育力の向上を目指し、虐待リスク等の高まりを未然に防ぐ▽災害用備蓄庫の整備と防災DXーなどの主な施策、令和4年度の当初予算案、各種取り組みについて説明した。
また、令和6年に市政100周年を迎えるにあたり、市誌の編さんにも着手し「別府の魅力を再認識し、次の世代に別府の誇りを継承していくためのまちづくりを、市民とともに進めていく」と述べた。