アフターコロナの準備すすめる

濱田会長(中央)、林翠儀・自由時報東京特派員(最左)、楊明珠・中央通訊社東京支局長(左から2人目)、宣聖芳・台湾テレビ東京支局長(右から2人目)、河崎真澄・産経新聞論説委員兼特別記者

 (株)SARABiO温泉生物研究所(濱田茂代表取締役会長)は台湾メディア招聘事業交流会を18日午後2時、同所敷地内の「森藩別邸」で開催した。(株)SARABiOからは濱田会長ら5人、来訪者は、河崎真澄・産経新聞論説委員兼特別記者、宣聖芳・台湾テレビ東京支局長、楊明珠・中央通訊社東京支局長、林翠儀・自由時報東京特派員、さらに近隣市町の観光担当者、別府市内のホテルなどの宿泊業や観光業の11人が出席した。
 交流会に先立ち、濱田会長が「台湾のテレビ、新聞の人たちが取材をしました。アフターコロナを見据えて役に立てる機会を設けたいと考えて、このような形で集まってもらいました。短い時間ですが、有意義な時間にして下さい」とあいさつ。
 続いて、来訪者に檀上陽一今日新聞社社長が「台湾と言えば、我々日本人が忘れてはいけないのが東日本大震災のとき、大変な国際友情をいただきました。この御恩は、我々日本人が忘れることはありません。お亡くなりになった李登輝総統。日本を深く知る偉大な政治家でありました。日本と台湾の友好、親善が今日まで続いていると我々は認識しております。湯の町別府は大変温かい温泉と美味しい料理を備えて、皆さま方の来別を心待ちにしております。コロナをかっ飛ばして、台湾から多くの友人たちがお見えになりますことを期待申し上げ、台湾国内でどうか国際観光温泉文化都市別府宣伝の一助を賜れば、それに過ぎるものはございません。ウォーアイニー(中国語で『私はあなたを愛しています』の意味)、台湾」と歓迎のあいさつをした。台湾メディア3人からは「シエシエ(中国語で『ありがとう』の意味)」との声があった。
 今回の招聘について、河崎さんが「2019年12月に濱田会長と一緒に李登輝さんの自宅に取材に行きました。それが、李登輝さんが亡くなる前に外国人に会った最後でした。会長、私、元参議院議員の江口克彦さんの3人で会い、そのときのご縁で台湾と日本の関係、ましてや別府、台湾を結び付けたいと思い、そのお手伝いが出来ないかと思いました。別府の良いところ、素晴らしいところ、温泉の力などを知ってもらいたいと思いました」と述べた。
 次いで、台湾ゲストの林さんが「別府は初めて。温泉が素晴らしい。昨日いただいたアワビなどの海鮮、鹿肉が美味しかった。台湾の人に早くコロナが収束して、荷物を持って早く別府に来て温泉に入り、グルメを堪能したい」。
 楊さんは「別府は3回目。今回は、別府温泉で発見された温泉微生物RG92が印象に残った。台湾にも温泉があるが、温泉の中の微生物を活かして化粧水は初めて。台湾の人が大量に買うと思う」。
 宣さんは「別府は5回目。今回は温泉などの取材をしました。こんなに温泉が役に立つとは知りませんでした。技術供与していただければ、台湾でも話題になります」とそれぞれあいさつした。
 交流会では、出席者が名刺交換をしながら交流を深めた。
 楊さんは「明礬の湯の花小屋を見たが、茅葺きで珍しくてとても良い。湯の花や湯の花職人も見たが、これは台湾には無いものでとても興味がある。台湾の人たちに知らせたい。台湾人は、そこに行かないと体験できないものを見つけるのが大好き!」と話した。