旧別府市立別府商業高校の卒業生らでつくる「あかね会」(松川峰生会長)は6日午前9時半から、時計台モニュメントの清掃活動と閉校5周年記念式典を行った。卒業生や恩師、別府翔青高校吹奏楽部ら約130人が参加した。
別府商業高校は2017年に60年の歴史に幕を閉じ、同じく閉校した別府羽室台高校、別府青山高校と統合され、思いは別府翔青高校に引き継がれた。校舎などは解体され、住宅地となっているが、時計台モニュメントは当時のまま残されている。最後の卒業生がタイムカプセルを埋めて、10年後に開封することにしている。
清掃活動は、一昨年から定期的に行っており、今回で9回目。多い時には50人以上が参加して、モニュメント周辺をキレイにして、今でも母校への思いを持ち続けている。この日は約100人が参加し、45㍑のごみ袋186袋分を集めた。
式典で、8回生である松川会長(市議)が「別府商業は1975年に開校し、2017年に閉校するまで様々なことがありました。全ての卒業生の心のふるさと。心の絆はこの跡地にある」とあいさつ。
来賓の長野恭紘別府市長は「別商生の絆の強さを感じている。あらゆる場面で別府市の繁栄に貢献していただいています。『ハイスクール・マーチ』は、卒業生でない私も胸が熱くなる」と述べた。
最後の卒業生である第58回生の髙野仁之介さんが「清掃活動を続ける中で、当時のことを思い出します。長年見守ってくれていた時計台がなくなると歴史もなくなってしまいます。何とか残していきたいと清掃活動をしています。私たちの帰ってこられる場所を守りたい」と思いを語った。
最後に、別府翔青高校吹奏楽部が別商の校歌を演奏。別商から引き継いだ「ハイスクール・マーチ」では、冒頭の学校名コールを「翔青」ではなく「別商」として披露。5年ぶりに聞く母校のコールに、参加者からは大きな拍手が送られた。
また、同日夜に実施予定だった総会・交流会は、7月3日午後5時半から、ヒットパレードクラブで開催される。事前登録制で、希望者は事務局(電話26・6565)へ。