温泉に感謝し疫病退散祈る

本日、扇山で行われる火まつりの御神火が灯った

 第108回別府八湯温泉まつりが1日、開幕した。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年開催している市内各会場での催しは中止(ただし海門寺公園会場のみ開催)、湯けむり総パレード、湯ぶっかけまつりは5月1日開催となった。しかし、今日の別府八湯献湯祭(温泉感謝・疫病退散祈願)、同日午後6時の扇山火まつり(温泉まつりホームページでライブ配信あり)は開催される。
 八幡朝見神社で午前8時、開会奉告祭に長野恭紘別府市長兼別府市観光協会長、市原隆生別府市議会議長ら14人が出席。
 温泉感謝と疫病退散の祝詞を挙げた神日出男宮司をはじめ、長野市長、西謙二別府商工会議所会頭、西田陽一別府市旅館ホテル組合連合会長、中村英昭第41普通科連隊長兼別府駐屯地司令ら11人が玉串をささげた。
 続いて、扇山火まつりで用いられる御神火の採火式が執り行われた。
 神職が火鑽杵と火鑚臼で御神火をつけ、種火が木箱に収められた。
 荒木秀登・扇山採草組合長は「コロナが少しでも早く収まってほしい、今年1年素晴らしい年になるよう期待しながら、採草組合で火まつりを実施します。温泉まつり初日を締めくくる火まつりです。外で見るもよし、ライブ配信するので多くの人に見てほしい」と意気込んでいた。
 権藤和雄実行委員長は「通常の温泉まつりは2年間中止となり、3年ぶりとなりますが5月1日に駅前通りでパレードや湯ぶっかけまつりをします。全国のファンの皆さんも期待をしてますので、少しでも実行できればと思ってます。1カ月かけて温泉に感謝するイベントを用意しています。本来なら別府八湯の各会場でもイベントがあるのですが、規模を縮小して海門寺公園を主会場に行います。今回の開催は嬉しく思います」とそれぞれ話した。