別府市と臼杵市が観光パンフ作成

別府市と臼杵市の魅力が詰まった観光パンフレットが完成

 別府市と臼杵市が共同で行っている「仏にする?地獄にする?事業を推進する会」は、令和3年度事業として「臼杵・別府観光パンフレット」を5千冊作成し、令和4年度にはパンフレットを活用した事業を計画し、誘客につなげたい考え。
 臼杵市との共同事業は、令和2年度から3カ年事業として行っているもので、第1弾は、コロナ禍で苦境に立たされている観光事業者や飲食店を盛り上げるため、「鬼の別府VS仏の臼杵おもてなしPRIDEプロジェクト」として、別府市のお得な宿泊プラン「鬼割り」と臼杵名物フグを割安で楽しめる「ふぐ割」のどちらが売れるか勝負をして、話題になった。
 今回は、両市の航路を活かした観光戦略として、四国からの誘客を図り、別府ー臼杵間の周遊の活性化、リピーターの獲得などを目的に、インスタグラムやフェイスブックなどといったSNSを日常的に利用するなど、発信力が強い四国在住の女性をメインターゲットとしている。
 表紙には「次の休みは対岸のまち臼杵・別府へ」とうたっている。臼杵市には、オレンジフェリーで八幡浜と臼杵港が、別府市には宇和島運輸フェリーで八幡浜と別府国際観光港が結ばれている。オレンジフェリーで八幡浜を出発し、臼杵を楽しんで別府で宿泊し、観光を楽しんで宇和島運輸フェリーで八幡浜に戻る「1泊2日がめいっぱい使えるプラン」を提唱。
 臼杵市には、国宝臼杵石仏や県史跡臼杵城跡、二王座歴史の道といった歴史的な魅力と、ユネスコが認めた食文化創造都市の国内2都市目として、地酒やふぐ、味噌・醤油、本膳料理を紹介。また、みそやしょうゆ、臼杵せんべいなどのオリジナルのソフトクリームも楽しめる。
 湧出量日本一の別府温泉は、むし湯、砂湯、絶景の湯、レトロな湯など効能も個性も別々の豊富な温泉が楽しめることを紹介。地獄蒸しや「泊まる」ことを楽しむ宿泊施設、伝統工芸などが掲載されている。
 パンフレットは、共同事業のアドバイザーの宇和島運輸やオレンジフェリー、別府市と連携協定を結んでいる伊予銀行、令和3年度に共同で事業を行った松山市、松山短期大学などの団体に協力してもらい、配布する。長野恭紘別府市長は、定例会見で「最終年度となる令和4年度は、このパンフレットを活かした事業を計画し、両市の誘客及び周遊の活性化につなげていきたい」と話した。