6月別府市議会定例会の一般質問②

 令和4年第2回別府市議会定例会は10日午後1時、一般質問で日名子敦子氏(自民党議員団)、荒金卓雄氏(公明党)が、子育て支援、産前産後の支援、子育て世代包括支援センター、新図書館等整備事業計画の進捗などについて質問した。
 一般質問2日目となる13日は、堀本博行氏(公明党)、松川章三氏(自民党議員団)、首藤正氏(同)、野口哲男氏(同)が行う。

産前産後の支援について

日名子敦子氏(自民党議員団)

日名子 敦子氏

 日名子敦子氏は産前産後の支援について「子育ては大変で、特に産前産後の妊婦は精神的に不安定になりやすく、注意が必要と思われる。妊娠中から産後にかけて相談できる機関は」と質問。
 和田健二健康推進課長は「健康推進課では、来所、電話、メールなどで相談に対応しているほか、母子手帳交付時や産後検診などで妊婦や保護者に話を聞き、必要な家庭には産後ケア事業や子育て支援サービスなどの利用につなげる。関係機関と連携して、継続して支援を行っている」と答えた。
 日名子氏が「産後ケア事業とは」の質問に、和田課長は「産後の心身の不調や育児に対する強い不安がある、家族から十分な育児や家事などの支援が受けられないなどの状況にある産後1年未満の母親と乳児を対象に、医療機関や助産院などで助産師などのスタッフによる心身のケア、育児に関するサポートを日帰りや宿泊で合わせて7回まで受けられるもの。利用者からは『休養が取れた』『不安が解消された』『気持ちが楽になった』『育児に自信が持てるようになった』の意見をもらっている。児童虐待防止につながっていると思う」と答えた。
 日名子氏は「産後ケア事業は、産後の多くの親御さんに知ってもらい、必要な方には積極的に利用してもらいたい」と述べた。
 そのほか、子育て支援、教育行政などについて質問した。

図書館のICタグシステム

荒金卓雄氏(公明党)

荒金 卓雄氏

 荒金卓雄氏は新図書館等整備事業計画の進捗としてICタグシステムについて「現図書館の所蔵冊数、1年間の貸出者数、貸出冊数、登録者数、所在不明本は」と質問。
 古本昭彦社会教育課長は「今年3月31日の時点で、所蔵冊数は22万2614冊。貸出者数は5万9286人、貸出冊数は24万1700冊以上。登録者数は3万432人で、新規は1284人。所在不明本は150冊」と答えた。
 荒金氏は「5月に台東区の図書館に視察に行ったのだが、ICタグシステムを導入していた。平成23年から始めており、自動貸し出し機、自動返却機を設置し、セルフサービスになっている。東京都では多くの所蔵不明本が出ているため、ICタグシステムはそれを防ぐことができる。新しい図書館に導入してほしい」と要望。
 西澤和江教育政策課参事が「ICタグを使用することで、利用者の利便性の向上、図書館業務の効率化を図る上でメリットがあり、10年間で新設された全国の図書館の約7割が導入している。今後の活用方法など長期的な視点も入れながら、導入の方向で検討を進めていきたいと思っている」と答えた。
 荒金氏は「大分県内では昨年2月にオープンした豊後大野市の図書館にも導入している。豊後高田市にも導入されている。利用者の利便性向上、棚卸し作業の効率化などメリットがある」と述べた。
 そのほか、子育て世代包括支援センターなどについて質問した。