第26回衆議院議員通常選挙があす、投開票となる。22日の公示以降、各党、各候補者とも街頭やSNS等を活用して、支持拡大に取り組んできた。
大分選挙区では、過去最多の6人が立候補。4期目を目指す国民民主党現職の足立信也候補(65)に挑むのは、6年前に僅差で涙をのんだ、古庄玄知候補(64)=自民、新=。足立候補は、これまでの実績を掲げ、県内を積極的に回った。古庄候補は後半に岸田文雄総理をはじめ、知名度の高い国会議員が次々と来県し、テコ入れした。
前回の衆議院選挙で野党共闘をした共産党が、今回は独自候補として新人の山下魁候補(45)を擁立。2年ほど前に結党以来、少しずつ支持拡大をしてきた参政党から重松雄子候補(63)が「食は命」を訴えて立候補。NHK党公認でユーチューブを中心に選挙活動をしてる二宮大造候補(51)。街頭演説を積極的に行っている無所属の小手川裕市候補(55)。
比例区では、与党では、公明党が自民党との相互推薦で窪田哲也候補(56)の初当選に力を入れる。野党第1党の立憲民主党は、大分市の政党職員、森永美樹候補(58)を擁立。結党77年の歴史を持つ社民党は、比例区で得票率2%を下回ると、政党要件を失い、政治団体になる崖っぷち。他にも、野党第1党の座を狙う日本維新の会や消費税廃止を訴えるれいわ新選組など、各党が議席獲得に向けて走り回った。
選挙戦も残り2日という大詰めを迎えた8日、安倍晋三元総理が選挙応援演説中に凶弾に倒れる事件が起きたことで、古庄候補はホームページで「安倍元総理には二度もご来県いただき、力強い応援と優しいご指導を賜りました。ご期待に応えられるよう、私は最後まで歩みを止めません。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメント。足立候補もフェイスブックで哀悼の意を表明した上で「暴力で言論を封殺する行為は、民主主義の根幹を揺るがす許しがたい蛮行である。憤りをもって最も強い言葉で非難する」とした。
あす、国民の審判が下る。