全国高等学校総合体育大会等の壮行会

決意表明をする鶴高新体操部主将の高典子さん

 別府市は、令和4年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)等に出場する別府市内の高校生の激励壮行会を21日午後4時、別府市上下水道局3階大会議室で開いた。コロナ禍のため、昨年と同様に規模を縮小して、各競技種目の代表選手、引率者、学校長のみが出席した。
 全国高等学校総合体育大会は「燃え上がれ 我らの闘志 四国の大地へ」をスローガンに、四国4県(徳島県、香川県、愛媛県、高知県)を主会場に行われる。
 出場するのは▽別府鶴見丘高校=新体操部女子、バドミントン部男子と女子、弓道部男子、ヨット部男子▽別府翔青高校=ヨット部男子、自転車部男子、フェンシング部、ライフル射撃▽明豊高校=剣道部男子と女子、卓球部男子と女子、弓道部、野外活動部―が出場する。
 出場校を代表して別府鶴見丘高校の阿南典久校長が「ここにいる高校生たちは、大分県代表として全国高校総体に出場することが決まりました。この中のメンバーは3年生が中心。入学のときに新型コロナウイルスが拡大し、それ以降の2年半、練習や大会の制限を受けながらも、競技への情熱を失わず、仲間とともに必死に練習をしてきました。苦しいことが多かった2年半でした。長野市長や寺岡教育長をはじめ多くの別府市民の皆さんに物心両面の応援をしていただきました。別府市の代表として、別府温泉のように熱い戦いをして、優勝を勝ち取るよう頑張っていきましょう」とあいさつ。
 長野恭紘別府市長が「大分県代表としてインターハイに出場するということは、すごいこと。本当におめでとうございます。コロナ禍の先輩の姿を見てきたと思います。これは全世界で起きたパンデミックです。自分たちの力では抗えない苦難を乗り越えた皆さんだからこそ、この部活動だけでなく人生で大きな勝利を得ることができると信じています。私たちは最上の結果を持って帰ってほしいと思いますが、自分自身に悔いの無いようにチャレンジャーの気持ちで頑張って下さい」と激励。各学校に奨励金を手渡した。
 選手を代表して、別府鶴見丘高校新体操部女子の高典子主将(18)が「私たちは『躍動の青い力 四国総体2022』に大分県代表として出場させていただきます。コロナ禍は私たちに、不安と隣り合わせの毎日を突きつけています。しかし、いま私たちにできることは、真摯に競技に向き合い最善を尽くすことだと感じています。スポーツの力を信じ、スポーツによって成長させていただいたことに感謝を忘れず、大分県代表としての誇りと自覚を胸にチーム一丸となって全力で競技をやり抜くことを誓います」と力強く決意を述べた。