大分県は、外国人観光客向けの情報発信として、観光YouTube(ユーチューブ)チャンネル「沸騰大分」を令和2年度から行っている。フォロワーは2万人を超えるが、これまでの日本人の視点ではなく、外国人の視点でさらに魅力的なものにしようと、立命館アジア太平洋大学(APU)の学生に協力してもらうことにした。46人が参加。
大分県への外国人旅行者は、宿泊者数でみるとコロナ禍前の令和元年の2月では10万2525人が訪れている。しかし、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大したことで、観光目的での外国人の入国制限が続き、激減。一方で、アンケート調査では、コロナ収束後に訪れたい国は日本という結果もあり、コロナ収束後の外国人の観光復活を目指した取り組み。
事前講座では、県内バスツアーを行い、23日午後0時半から、APUキャンパス内で映像企画の仕方と映像撮影・編集作業について学んだ。初回の講師は、株式会社ライフブリッジの櫻井亮太郎代表取締役。独自の目線でディープな東北の魅力を発信している。動画の内容の選び方や構成のつくり方などを学んだ。
インドネシア出身のチャドさん(22)は「大分には素敵な観光コンテンツがあるのに、あまり知られていない。そういった所を発信していきたい」と意気込んだ。河室雄士県観光誘致促進室長補佐は「ネイティブの視点でアフターコロナに大分を訪ねてもらえるようにしたい」と話した。
動画の撮影や実際にチャンネルの管理、公開頻度、コメント欄、コミュニティ欄などの運用方法も学び、つくった映像を公開し、分析を行い、来年2月22日に関係者に審査を行ってもらい、授賞式を行う予定。