令和4年第3回の別府市議会定例会①

 別府市議会は、令和4年第3回定例会の本会議を再開し、一般質問が始まった。
 初日の午前中は、森大輔氏(自民新政会)と堀本博行氏(公明党)が温泉施策や宇宙港などについて質問を行った。午後からは、穴井宏二氏(同)、泉武弘氏(行財政改革クラブ)、松川章三氏(自民党議員団)が執行部の考えを質した。

独自の温泉文化生かして

森大輔氏(自民新政会)

森 大輔氏

 森氏は、鍋山エリアでのブルーラグーン構想を撤回して、新たに提案されたウェルネスツーリズムについて「一案としてありだと思う。別府観光の未来のためには、新たな価値の創造は必要だと思う。特色ある観光資源、既存施設を利用して、独自の温泉文化を生かして発展のあゆみを進めていけないのか」と質問。
 松﨑智一副市長が「地域資源を活用して、自然や文化などを楽しみながら、心身の健康を取り戻すのがウェルネスツーリズム。湯治文化を生かし、医療、美容、健康に取り組み、象徴的なものとして核となる施設を作る」と答えた。
 長野恭紘別府市長は「民間の事業者が潤っていけるように、今回提案することが出来た。モノありきではなく、コトありきと意識を一致することが出来たと思う。より皆さんに説明しやすい、理解してもらえるような努力をしっかりやっていきたい」と述べた。
 また、北浜温泉(テルマス)が廃止されたことに関連して「温泉で水中運動が出来て、市民の健康維持につながるなら、それは望ましいがどうか」と質問。
 松﨑副市長は「市民の健康増進にも活用してもらいたいという観点は入れていく。気軽に利用できる施設を求めていく」と答えた。
 テルマスの利活用についても質問。樋田英彦温泉課長は「検討中」と答えた。
 他にも、別府海浜砂湯の整備やおでかけ支援事業の課題と今後などについても質問をした。

宇宙港への対応は

堀本博行氏(公明党)

堀本 博行氏

 堀本氏は、宇宙港に対する別府市の対応について、「大分空港が宇宙港に選ばれたのは1つは、地理的な条件。2つ目は、産業基盤の存在。3つ目は、別府温泉や由布院温泉などの観光資源と言われている。仮に、打ち上げの日程が決まれば、前後は確定的なことはいえないが、かなりの人数が訪れるし、注目度も集まると思われる。どう考えるのか」と質問。
 日置伸夫観光・産業部次長兼観光課長が「公式観光ウェブサイトで多言語対応をしている。国内には、観光アカウントで情報提供をしている」と答えた。
 堀本氏は、「年間経済効果は100億円とも言われている。受け入れ態勢は。観光産業は、コロナ禍で疲弊している。これを機に経済を盛り上げてもらたい」と重ねて質問。
 長野恭紘別府市長は「宇宙港は、大きなビジネスチャンス。一番の課題は、別府市の産業が具体的にどう変化していくのかが分からないと、動きようがないと思うこと。他の町での事例を示して、バックアップをしていく」と話した。
 また、消防団の処遇改善についても質問。永路尚道消防本部次長兼庶務課長が「報酬等の増額、階級の年額報酬の増額をした。すべての階級で国が示す基準を満たしている」と答えた。堀本氏は「日常活動への報酬も考えるべきでは」と指摘した。団員の募集や女性隊員の割合などについても考えを質した。
 他にも、朝見川の堆積土砂撤去、マイナポイントなどについても質問をした。