別府市議会の令和4年第3回定例は一般質問を26日午後1時から再開し、荒金卓雄氏(公明党)と桝田貢氏(自民党議員団)が、教育や道路行政などについて質問を行った。
一般質問は終了し、本会議は28日午前10時から開かれ、上程中の議案について、委員長報告や表決などを行う。
雇用と福祉連携した施策を
荒金卓雄氏(公明党)
荒金氏は、障がいのある人の雇用施策について「鍼灸マッサージの自営業の人から、コロナ禍で来店者が減ったので、出張して施術していきたいが、視覚に障がいのある施術師の同行者支援といった経済活動には利用できないという制約があると聞く。2020年10月に国が総合支援法の中にある地域生活支援事業の中で市町村が任意でできる枠がある。別府では」と質問。
大久保智障害福祉課長が「雇用施策と福祉施策が連携して、通勤支援や職場での支援を行うもの。県内は大分市が導入している。実施している自治体に内容を聞き取りをしている。可能性として、15件のニーズを確認している」と答えた。
荒金氏は「全国レベルで注目され、市町村としても積極的に取り組んでいかないといけないと思う。令和5年度の新規事業として早期実現を」とした。
また、公共施設の使用料見直しで美術館について「観覧料を主催団体が肩代わりして無料としているものとがある。値段が上がり、肩代わりも厳しいという声を聞く。受益者負担が一般的ではないかという考えもあるが、団体が借りるという形で一定の金額を負担して無料にするやり方もあるのでは。空調工事で長期間休館となる間に、協議会などを立ち上げてはどうか」と指摘。
柏木正義教育部長が「来館を促せるようにするには、声を聞き、反映させていくことが大切。適切な時期に協議会を立ち上げ、円滑な運営と事業の充実を図りたい」と答えた。
浜脇秋葉線の現状は
桝田貢氏(自民党議員団)
桝田氏は、都市計画道路の浜脇秋葉線の現状について、朝見川橋の架け替えについて質問。山田栄治都市整備課長が「用地取得を行っており、状況によるが、令和6年度に着手する予定」と答弁。
桝田氏は「交通量が多い所。工事をする際に通行が出来なくなる可能性もあると思う。迂回路や道路規制の検討が必要ではないかと思う。混乱しないように、余裕をもって十分な説明が必要。完成後の状態にもついても、
十分な説明を」と述べた。
松屋益治郎建設部長が「浜脇秋葉線は、南部地域において国道10号と秋葉線を接続する重要な幹線道路で、10号線を補完する緊急輸送道路となりうる道路。整備にあわせ、無電柱化もする。ていねいな対応で進めていきたい。交通規制などで地域の人に特にご迷惑をかけるので、事前に説明を徹底したい」と答えた。
また、高齢者の運転免許返納後の支援策について、額面の半額でバス回数券を購入できる「ひとまもり・おでかけ支援事業」について現状を質問。
行部さと子政策企画課長が「平成29年10月から、1冊2千円分を千円で購入できるもので、上限を6冊までを12冊まで拡充。使用期間も6カ月間から24カ月になっている。コロナ禍において外出控えなどによって助成額は減少しているが、多くの利用をしてもらっている」と説明。長野恭紘別府市長も「制度導入には、将来に向けて持続可能なものにする必要がある。市民にとって利便性が確保されるか協議していきたい」と述べた。