弓道界の日本最高峰の大会といわれる天皇盃第70回全日本男子弓道選手権大会(9月20~22日、伊勢神宮)で別府市弓道連盟所属の石川崇さん(32)=明豊高校教諭=が別府勢として初めて優勝を飾り、1日午後5時、長野恭紘別府市長に報告をした。宇都宮悟同連盟部長らも同席した。
石川さんは高校生の時に弓道を始めた。これまでも国体の団体選手の1人として昨年、一昨年と優勝をするなど活躍してきた。7月に行われた全九州弓道選手権大会で8位となり、2年連続で全国大会へ出場を決めた。全回は予選敗退だったが、今回は110人が参加する中で、上位20人が進める決勝へ。予選では、的中率だけではなく、所作も審査対象となるため、技術だけでは決勝に残ることは出来ない。予選を16位で突破すると、10射中すべて的に当てたのは石川さんを含めて3人。3人で誰かが外すまで射詰めによる勝負が行われ、2射目に2人が外し、石川さんが的中させて優勝を勝ち取った。
石川さんは「この大会は雲の上のような大会で、出られるだけでも幸せというもの。昨年は予選で負けて、勉強をさせていただいた。その反省を生かして、思いの外状態も良く、予選を突破して飛び上がるような気持ちでした。最後まで、自分の弓をひくことができました。最後3人になった時は、国体でよく対戦していた顔見知りだったこともあり、3人で頑張ろうと話ができて臨むことが出来た」と振り返った。
長野市長は「次の大会からは、チャンピオンという目で見られる。まだ若いので、これからの活躍を期待しています」と激励した。