芦刈塗装代表取締役芦刈直氏(71)の叙勲受章の祝賀会が9日昼、日出町のホテルで開催され、約3百人が出席した。
芦刈氏は昭和23年11月、亀川東町の出身。亀川小―北部中―鶴見丘高校―法政大学文学部を卒業後、家業を継承するため塗装技術の職業訓練校を経て2年間在京の大手塗装会社で修業、48年に帰郷。平成21年代表取締役に。家業継承とともに別府青年会議所や、別府北ロータリークラブで社会奉仕につとめ、幅広い交友を得て今日に至っている。長年の業界発展への功績が認められ、今年5月に行われた春の叙勲で「瑞宝双光章」を受章。5月24日皇居に参内し、御即位早々の新天皇陛下拝謁の栄に浴した。
祝賀会では発起人代表の三重野浩大分県塗装防水仕上工業会代表理事が「芦刈さんは社業専念の傍ら約30年間、塗装技術の向上を図り、専門職育成の技能検定者として、業界発展に多大の貢献をされた。そのご功績は誠に偉大なもの。」とあいさつ。
このあと来賓として出席した広瀬勝貞大分県知事代理の高濱航県商工労働部長は、「高度の技術提供をもって人材育成に貢献されたことは大分県としても大変な名誉」、長野恭紘別府市長は「大学時代は文学部専攻で文学青年だったことを初めて知りました。仕事にも文学的なアプローチがあります。私も心が折れかけた時励まして頂いた。大恩人の1人」、(一社)日本塗装工業会北原正会長は「技能検定員の活動により、外国人材育成は業界発展の礎」とあいさつ。
別府北RCの先輩会員で「桃潤」の俳号を持つ山本恒雄前友岡歯科院長が
変はらぬこと
男の魅力
大氷柱――
の一句を贈呈。芦刈さんがステージに立ち、「新天皇陛下による叙勲の儀式は今回が初めて。感激の極みでした。発起人各位のご配慮により盛大な祝賀会、身に余る光栄。今後も微力ながら業界発展と地域発展に尽くす所存であります」と感謝感激の弁。祝宴は業界顧問でもある阿部英仁県議の発声で乾杯。祝宴では岩屋毅前防相のビデオメッセージ。祝賀スピーチとして麻生栄作大分県議会議長、権藤淳豊和銀行頭取、母校法政大学軟式庭球同好会の松村義則OB会長らがマイクを握った。
余興は豊後くれない太鼓、北RCソフトボール部が演奏や踊りを披露して会場を盛り上げ、塗装業界顧問をつとめる嶋幸一自民党県連幹事長発声の万歳三唱と、従業員代表の一野政彦・芦刈塗装専務の閉会あいさつで祝宴の幕を閉じた。