立憲民主党大分県総支部連合会は14日午後1時、大分市内で任期満了に伴う大分県知事選挙に立候補を表明している、安達澄参議院議員(53)と佐藤樹一郎大分市長(65)を招いて、オープンミーティングを開催した。会場とオンラインのハイブリット方式で実施。
広瀬勝貞大分県知事が引退を表明したことで、今年春の選挙では、新しく県政を担うリーダーが誕生することになる。現時点で立候補を予定している2人を招いて、県政運営の考え方を聴くのが目的。
吉田忠智代表(参議院議員)が「世界と日本には、3つの危機があると思っています。1つは、平和と民主主義の危機。2つ目は、感染症の危機。3つ目は、気候変動の危機。広瀬知事がこれまで、着実に努力されてきたことには感謝をするが、課題も残されています。県政にとっては、大きな転換期となる。経歴の違う2人が戦おうとする中で、人となりや県政への考え方を知ってもらう機会にしたい」とあいさつ。基本姿勢や政策の方向性などについて、質問形式で行った。
大分県の将来ビジョンについて問われ、佐藤氏は「(これまでの政策を)継続し、発展させることが重要。国や市町村などあらゆる人と連携し、子どもたちが将来にわたって、住み続けたいと思う魅力ある県づくりをしたい」。安達氏は「日本一の人づくりの県にしたい。県が支援をして、県内の企業が世界、特にアジアにうって出られるようにしたい」と答えた。
優先的なお金の使い道については、安達氏は「教育、福祉、第一次産業など、困っている人に使う。一方で、ムダなお金は使わないこと」。佐藤氏は「少子化や災害に強い県土づくり、教育など」と述べた。
佐藤氏は、保健所機能を持ち政令指定都市の長として、県と連携してPCR検査を行っていることや、各種施策を行ってきた2期8年の経験をもとに、自身が考える大分県の将来について語った。
安達氏は、民間企業で培った経験を糧に、国会議員として活動する中で、リーダーの大切さを痛感するとともに、地元への熱い思いを語り「新しい風を吹き込みたい」と意気込みを見せた。
大分県知事選挙は3月23日に告示、県議会議員選挙(3月31日告示)とともに、4月9日に投開票が行われる。