上人地域を中心にボランティア活動等をしている「どんこ会」(谷口正洋会長)は、創立30周年を迎えて15日午後6時、おにやまホテルで祝賀会を行った。46人が参加。
どんこ会は長年、夢ひろば上人と共催で「自然海岸の上人ケ浜公園で初日の出を拝もう」を開催。多くの人が訪れて新しい年を祝っていた。浜辺に特設ステージを作り、琴や三味線の演奏などでお正月気分を演出。甘酒、ぜんざい、雑煮を振る舞ったり、氷の彫刻実演などがあり、賑わっていた。イベントは終了したが、初日の出を見に来る人のために、清掃活動を実施。
また、大学通りで夏祭りを開催して、焼きそばなどの露店を出して地域の賑わいづくりに貢献してきた。近年では、新型コロナウイルス感染症の影響であまり活動はしていないが、親睦を深めるための旅行は20回を数えた。
さらに、当時の上人小学校の校長が佐伯市出身だった縁から、佐伯市内3カ所の高齢者施設に別府温泉を運ぶ活動も行っていた。大きなタンクに温泉を入れて運び、施設の湯舟に入れると、お年寄りたちは大喜びで温泉を楽しんでいた。
谷口会長は「別府のお正月の一大イベントとなった初日の出を拝む会をメインに、地域の人にも手伝ってもらって、真面目にボランティアに徹してやってきました。一歩一歩確実に歩んできました。人手などが不足する中でも、会として続けてこられた。会員はもちろんだが、家族、地域の人、自治会などが大きな輪となり、30周年を迎えることが出来ました。これからも会を続けていきたい」とあいさつ。来賓の梶原九州男さんが祝辞を述べた。
その後、乾杯をして祝宴に。昔の懐かしい写真をスライドで紹介すると、参加者から「若ぇなあ」と笑いが起こった。「海岸のステージは潮が引いた時しか作業が出来ないから、当時は、年末年始休みがなくて大変だった」「片づける方が大変やったで」と当時を振り返り口々に「キツかった」と言いながらも、みんな笑顔で思い出話に花が咲いた。