県私立幼稚園連合会が別府市訪問

私立幼稚園の現状や課題について意見交換をした

 大分県市立幼稚園連合会(土居孝信会長)は、「市町村キャラバン」の一環として7日午後2時15分、別府市役所を訪れて市立幼稚園への支援を要望し、意見交換をした。
 土居会長(双葉ケ丘幼稚園長、中津市)、正本秀崇政策振興委員長(むさしこども園長、国東市)と別府市内の私立幼稚園から、岩本一郎明星幼稚園長、伊藤由美子認定こども園ひめやま幼稚園長、高橋一成別府大学附属幼稚園長が出席した。別府市からは、阿南寿和副市長、寺岡悌二教育長ら9人が出席。
 県私幼連では、幼児教育の重要性を訴え、質の高い幼児教育の推進や、「子ども・子育て支援新制度」の後期計画が見直しの時期にきていることから、前期も含めて「10年見直し」に向けて、私立幼稚園の関係者や保護者も加えて協議を行うことを求めた。また、利用定員と実員に乖離が生じているたえ、柔軟な対応を要望した。
 阿南副市長は「国がこども家庭庁を創設するのを受けて、別府市も4月から『こども部』を設置します。子どもを巡る様々な事件・事故が起きており、バスに置き去りにするなど、想定されていなかったと思う。次代を担う子どもたちが、心身共に成長することを念頭においてやっていきたい」と話した。担当課から、定員への柔軟な対応を園と協議して行っていることや、日頃から私立幼稚園とも連携していることが説明された。
 土居会長は「こども部の設置は素晴らしいこと。セクションが分かれていて、横の連携がとれていないこともある。情報共有と連携が取りやすくなると思う」と述べた。