「イズミ」が別府市に2億5千万円寄付

ふるさと納税で寄付をした山西社長(中央)、
受け取った長野別府市長(右)、立会人の市原市議会議長

 ゆめタウン別府を運営する株式会社イズミ(山西泰明代表取締役社長、広島県広島市)は8日午後1時半、別府市役所で企業版ふるさと納税として、別府市に2億5千万円を寄付した。新図書館の建設に役立てる。
 ゆめタウン別府は、平成19(2007)年11月に楠港跡地に開業した。オープンから16年が経ち、地域や子どもたちに貢献できる取り組みを、と寄付を決めた。イズミではこれまで、企業版ふるさと納税で寄付などもあるが、過去最高額。市原隆生市議会議長が立会人として出席。
 山西社長が「コロナ禍で観光都市・別府は大変な痛手を受けていると思います。当社としても、別府市民でもある従業員が頑張ってくれていて、感謝しています。アフターコロナの中で、別府が動き出す時に少しでもお役に立ちたい。一緒にまちづくりをしていきたい」とあいさつ。
 目録を受け取った長野恭紘別府市長は「多額の寄付をいただき、ありがとうございます。コロナという不足の事態で、苦しい時期を乗り越えてきました。コロナ禍からの克服のタイミングで、新しい時代の関係のスタートとなりました。末永くパートナーシップを結び、様々な支援を引き続きいただきたい」と述べた。
 贈呈式終了後の会見で、記者の質問に答え、借地権の期限である20年が迫る中で、長野市長は「今日の寄付をいただき、新しい時代に突入する。しっかりと新たな契約を結んで頑張ってもらいたい」との考えを示した。