杵築市は、令和5年度予算案を令和5年第1回定例市議会に提出する。一般会計は175億円(前年度対比1・3%増)、特別会計88億8380万1千円(同2・3%減)、公営企業会計59億9886万8千円(同3・1%増)。
市税の伸びが見込めない中で、歳出の人件費や扶助費、公債費の義務的経費が大幅に減少したものの、物価高騰の影響で学校や公共施設等における光熱費が高騰し、歳入の一般財源が不足するため、ふるさと杵築応援基金など、特的目的基金を活用した編成となっている。財政調整基金からの繰り入れは3年連続行わない。
重点事業は▽出産・子育て応援事業=妊娠届出時及び乳児家庭全戸訪問の時に面談を行い、孤立感や不安感の解消に努めるとともに、経済支援として5万円を支給▽すくすく子育て応援事業=小・中学校入学時に、経済支援として5万円の商品券を配布ーの新規事業を展開。子ども・子育て支援給付事業や健やか子育て支援事業を拡充し、子育て世帯へ切れ目のない支援体制の構築を目指す。
他にも、防災ラジオの無線化のためにアンテナ設置、八坂・東地区工業団地整備事業、美濃崎漁港物揚場の長寿命化や更新コストの縮減を図るための保全事業などを行う。