一般社団法人別府市観光協会(会長、長野恭紘別府市長)が令和4年度臨時総会を27日午後1時30分、ビーコンプラザ3階国際会議室で開催。45人が出席し、131人が委任状を提出した。
長野会長が「コロナが本格的に収束に向かいつつあることを実感します。社会的な収束という意味では、3月12日からマスクはそれぞれの判断で、という状況で推移しています。医学的にも毎日減少しています。インバウンドのお客様、特に韓国からのお客様が来ており、明るいニュースです。観光に携わる皆さんにとって、人手不足の問題というコロナ禍前からの課題が今も解決できていません。これからも皆さんと継続して協議させていただきたいと思います」とあいさつ。
議長を長野会長が務めて、議案「別府駅総合観光案内所の閉鎖について」を議題とした。
伊藤慶典専務理事が廃止する主な理由として▽現在の観光協会の案内所は構造的に手狭であり、繁忙期にはドアの外まで列ができて、親切丁寧な案内をするのに限界がある▽観光協会が運営している案内所は語学力の関係で、外国人に対する案内は難しい状況にある▽現在の案内所は3人の職員が交代で運営しているが、新しい人材が見つからず、職員が緊急で休んだ場合、臨時休業しなければならない状況となっている▽駅構内には外国人の案内もできるワンダーコンパスがあり、室内も広く、人員も多いことからコロナの規制緩和によりインバウンドを含む多くのお客様が戻っても十分な対応が可能―と説明。
続いて、観光案内業務を「ワンダーコンパス」(B―bizLINK)に任せることのメリットとして▽ワンダーコンパスは室内は広く、人員も増えることから、ゆっくりと観光案内などを行うことが可能となる▽語学に堪能な案内人がうるので、日本人も外国人も一緒にワンストップで観光案内をはじめ、各種チケット販売、レンタサイクルなどのサービスも提供できるようになる▽ワンダーコンパスは今年度中に室内の増床工事やローカウンターの設置工事も実施するので、車イスの方にも安心して利用してもらえる。ノーマライゼーション(高齢者、障がいの有無といった年齢や社会的マイノリティに関係なく生活や権利などが保障された環境を作っていく考え方)やグローバリぜーション(国際化)の観点からも国際観光都市である別府としての改善になると考える▽ワンダーコンパス事業は東急株式会社との協働であり、東急渋谷駅、JR奈良駅、JR小倉駅との「案内所間連携」が構築されており、来所されたお客様の「次の訪問地」として相互に紹介ができている―とした。
会員から質問があり、事務局だけでなく一時的に議長を降りた長野会長が答弁した。
表決をとり、満場一致で可決された。JR別府駅の観光総合案内所は廃止となり、廃止後はワンダーコンパスで対応する。
次いで事務局が▽今後の予定▽事務局の移転▽イベント(別府八湯温泉まつり、べっぷ鶴見岳一気登山大会)―について説明した。
最後に、昨年12月16日に死去した梅野朋子元会長に対して黙祷が捧げられた。