任期満了に伴う別府市長選挙に、小手川裕市氏が出馬することを表明した。11日午後3時、餅ケ浜町にある事務所で記者会見を行い、明らかにした。
小手川氏は、当初、参議院議員補欠選挙に出馬を表明していたが、野党候補の一本化のため、出馬を断念。その際の記者会見では、市長選への出馬の意向について「考えていない」と答えていた。しかし、時間が経って、いろいろな人と話す中で、格差の是正に取り組みたいと思い、出馬を考えたという。
長野市政については「判断力が早く、高く評価をしている」としながらも「足りない部分もあると思う。そこを自分がやっていきたい」と話した。
公約として▽格差の是正=別府市の非正規職員の年間賞与月数は1・5月分で、県下14市で11番目と低い水準。一方で、市長の給料は大分市に次いで2番目の高い水準。市長が範を示すため、賞与月数の引き上げを行い、実現するまで、市長の給与を県下14市の一番下まで引き下げる▽1年間、時給千円で働く=市長自らが最低賃金並みの水準で働くことで、改善点を絞りだし、市民所得や幸福度が爆上がりするように取り組む
▽世界一の観光地に=すでに世界一になれるポテンシャル、素材がある。人と人、観光資源とサービス等をつなぎ合わせ、SNSなどで発信し、世界一観光客が訪れる町にする▽福祉や環境の基準をつくり、それをグローバルスタンダードにする▽別府から世界を平和に=留学生や定住外国人に憲法9条を知ってもらい、自国に広めてもらうことで世界を平和にする取り組みをするーとしている。