参議院議員大分選挙区の補欠選挙に立候補している、吉田忠智候補=立憲民主党、前=は16日午後2時、大分市内で個人演説会を開き、同党国会対策委員長の安住淳衆議院議員が応援にかけつけた。
今回の補欠選挙は、野党系議員のくら替え辞職によるもので、立憲民主党としては負けることが出来ない重要な選挙。県連代表で比例区選出の参議院議員だった吉田候補が議員を辞職し、背水の陣で選挙に挑んでいる。
吉川元総合選対委員長(衆議院議員)、清水秀行日本労働組合連合組合事務局長がそれぞれあいさつ。
安住国対委員長は「吉田さんに一番最初に補選に出馬してほしいと頼んだ本人なので、責任があります。自治労の代表として、比例区でしっかりと議席をとって、中央では何の文句もない働きぶりは、皆さんご承知のとおり。大分で生まれ、育ち、大分の人に育ててもらった吉田さんだからこそ、こういった急きょな選挙で野党の代表で出てもらいたいと思った」
「政権から離れて12年になる。当時の民主党は様々なことにチャレンジしたが、多くの批判を受けたことも事実、ありました。しかし、自民党に変わる政権をどうやってもつくりたい。選択肢をつくれないお前たちが悪いんじゃないかと怒られるかもしれません」として「野党をもう一度再構築しなければならない。働く側の皆さんが、俺たちが支えている政党が次は政権をとる番だと思ってもらえる選挙をしなければダメ。負担だけを強いる政治を変えるなら、ここで吉田候補を勝たせるしかない」と訴えた。
吉田候補は「まだ任期が2年3カ月残っている中で、皆さんを裏切ることになるのでは思いましたが、協議の中で最終的には理解をしてもらい、私が退路を断って立候補をしました。私の原点は、一生懸命働いて3人の子供を育てた父と母の働く姿。働く人が報われる社会をつくりたい。長時間労働の改善、実質賃金の引き上げ、価格転嫁ができる政策を進めたい。皆さんの思いや意見を国や県に反映させてきた経験と実績を生かさせてもらいたい。皆さんの代表として、全身全霊をかけて戦い抜きます。私と一緒に、大分から政治の流れを変えよう」と訴えた。