格差の是正など掲げる
小手川裕市陣営(無、新)松本明美さん
任期満了に伴い23日に投開票の市長選挙に立候補している元別府市職員の小手川裕市候補(無所属、新)の参謀を務める後援会長の松本明美さん。
小手川候補について「反原発やボランティアを手伝ってくれる姿を見ているのですが、自分が未来に対して何かをするという信念を持って活動し、思いはブレない。とても真面目な人です」と話す。
公約は▽格差の是正=別府市の非正規職員の年間賞与月数は県下14市で11番目。市長の給料は、大分市に次いで2番目の高い水準。非正規職員の賞与月数の引き上げし、実施するまで市長の給料と賞与を県下14市の1番下まで引き下げる▽1年間、時給千円=最低賃金並の水準で働き、改善点を絞りだし、市民所得や幸福度が上がるように取り組む▽世界一の観光地=人と人、観光資源とサービスなどをつなぎ合わせ、SNSなどを使い発信することにより、世界一観光客が訪れる町にする▽福祉や環境の基準をつくり、それをグローバルスタンダードに=障がい者の災害時の避難移動手段を予め確保する制度をつくり、1人の命も取りこぼさない市政を行う▽別府から世界を平和に=留学生らに憲法9条を知ってもらい、それぞれの自国でさらに広めてもらうことで、世界を平和にする―の5つ。
また市民活動家として、反原発の訴えやボランティア活動だけでなく、森林ボランティアも行っている。人の手が加わっていない森林の整備活動を行っており、豊かな森林を守ることで二酸化炭素の吸収を助けることをしている。二酸化炭素の吸収力が落ちた古い木を間引いて、新しい木を植えて森林を守ることが、これからの日本には必要なことだという。
参議院議員選挙補欠選挙への出馬を断念してから今月上旬、知人と食事をしていたとき、20歳男性の「市長になりたい」の発言を聞き、小手川候補が市長選出馬を決めたという。
選挙戦について「公約をしっかりと訴えていく。自分たちの1年、2年先の未来ではなく、20年先などの未来を決める選挙となる。若い人も選挙に行って、自分の考えを示してほしい」と話した。