別府温泉郷7年連続「西の横綱」

 インターネット等のネットワークを利用した情報提供を行うBIGLOBE(有泉健代表取締役社長、東京都)はこのほど、「第14回みんなで選ぶ温泉大賞(R)」を発表。温泉地部門で別府温泉郷(別府八湯)が7年連続で「西の横綱」に選ばれた。東の横綱は、14年連続で、草津温泉だった。
 ユーザーの投票で決められており、投票期間は、昨年11月30日から今年2月13日まで。今まで訪れた中で、一番良かった温泉地、温泉宿、その宿の満足度に関して募った。有効投票数は、1万229票。別府温泉郷には「街のあちこちからあがる湯けむりは情緒がある」「海と山の近さが最高」などのコメントが寄せられた。
 旅館・ホテル部門では、西の横綱に兵庫県の「神戸みなと温泉 蓮」が、東の横綱には、栃木県の「鬼怒川温泉 あさや」が選ばれた。別府市では、西の大関に別府温泉杉乃井ホテルが入った。杉乃井ホテルは、温泉番付エリア別ランキングでは、九州・沖縄エリアで1位となっている。
 今回から、旅館・ホテル部門に、満足度ランキング・バリアフリーとリモートワークにおすすめの旅館・ホテルも選出。バリアフリーでは、新潟県の「白玉の湯 華鳳 別邸 越の里」が1位となり、大分県内の旅館・ホテルは、ベスト5には入っていない。リモートワークでは、別府市鉄輪の「サリーガーデンの宿 鉄輪柳屋」が九州エリアで選ばれた。新たな旅のスタイルとして、コロナ禍以降、ワーケーションが注目されていて、仕事ができるワークスペースがある施設や、リフレッシュできる温泉、アクティビティがある施設が人気だった。
 温泉に関する意識調査では、20代から60代までの男女千人にアンケートを実施。「温泉に行きたいか」という質問では、約8割が「思う」「やや思う」と答えた。「温泉旅行で同じ予算でいくならどちらが良いか」について、複数質問。高級宿の1泊とリーズナブルな宿に複数泊では、59%が「複数泊」、露天風呂と室内の貸切湯では、57・7%が「露天風呂」とした。
 移動費用や時間については、7割以上が「少なくしたい」と答えている。理由は「宿にお金をかけたいから」「早くのんびりしたい」などの意見があった。一方で、「非日常を味わうため、遠出したい」「移動時間がかかることも旅の醍醐味」などの意見もあった。
 温泉でのタトゥーについては、30代以上では「一律禁止すべき」が多い意見だったが、20代では「個々で対応を検討すべき」が多く、世代によって分かれた。