別府市国際スポーツキャンプ誘致委員会は、ラグビーワールドカップ2019日本大会終了に伴い、別府市報告会を20日午後5時半から、ビーコンプラザで開催し、約300人が参加した。
長野恭紘別府市長が「大分での準々決勝が終わって、ちょうど1カ月。その興奮は、まだ胸の中にあります。本当に盛り上がった。特に別府は、皆さんのおかげで素晴らしいおもてなしが出来たと思います。キャンプ誘致を決定以来、多くの人の力添えで特にオールブラックスを何とか誘致したいと気持ちを1つにして取り組んできました。姉妹都市のニュージーランドロトルア市や英国バース市の力も借りながら、暗中模索の中でやってきた。子どもたちにもレガシーがしっかりと残せるように考えて進めてきました。この感動を忘れず、経験を生かして別府を動かすエンジンになってほしい」とあいさつ。
西謙二別府市ラグビーフットボール協会長は「先駆けて取り組んできたおかげで、素晴らしいワールドカップができ、他がうらやむようなものになったと思う。こんなに多くの海外の人が歩いている姿を初めてみた。感動でいっぱい。皆さんによって生まれた感動だと思う。ありがとうございます」と述べた。
誘致活動を始めた2015年からの取り組みを映像で振り返り、県立別府翔青高校グローバルコミュニケーション科が来別した外国人旅行客に対するアンケートの結果を報告。アンケートには71件の回答があり、答えた人はオーストラリア、イギリス、ウェールズ、フランス、ニュージーランドなど。30代が一番多かった。友達や家族と来ている人が多く、目的はもちろんラグビー観戦だが、他には温泉、街の散策、自然、地元の人の生活体験など幅広く楽しんだ様子が分かる。別府についての印象は「ほど良い大きさが良い」「フレンドリーな人が多い」「親しみやすい」「自然がキレイで魅力的で静かな町」など好印象が多い。
石垣小学校の児童がウェールズの国歌を、明星小学校の児童がニュージーランドの国歌を斉唱。ニュージーランド国歌では、別府翔青高校の吹奏楽部が生演奏を行った。
会場には、キャンプを行ったチームのユニフォームの他、子どもたちが描いた応援イラスト、訪れた人たちの楽しんでいる様子の写真などが展示され、訪れた人たちは大会の思い出を振り返っていた。