事実確認を求める請願

西田会長も出席して、委員会での審査が行われた

 別府市議会観光建設水道委員会(穴井宏二委員長、8人)は16日午後1時、別府市旅館ホテル組合連合会(西田陽一会長)から出された「ParkーPFI事業『上人ケ浜公園整備運営事業』に関する請願」について、審査を行った。
 請願によると「公開されている提案内容と実施計画に齟齬が見受けられる」とし、当初のプロポーザルの提案とおりの施設とし、宿泊施設の規模の拡大をしないことや、自然景観の保護などを要望している。事業自体に反対をしているわけではなく、事実確認をしたいと求めている。
 多くの市議らが傍聴に訪れ、関心の高さがうかがえた。西田会長、紹介議員の松川章三氏、安部一郎氏が出席。西田会長が「私たちが聞いている情報とプロポーザルの提案内容、各メディアの報道にそれぞれ少しずつ違いがあり、どれが本当なのか知りたい。体験型宿泊施設なら仕方ないとも思うが、高価格帯の施設は宿泊に特化した施設といえるのではないか。公有地を使ってどういうことかなという気持ち」などと請願に至った経緯を話した。
 委員からは「市が明確な方針を出しているなら、確認はできるが現時点では難しいのでは」などの意見が出た。
 引き続き、別府市公園緑地課が経緯を説明。橋本和久課長は「パークPFIの選定委員会は、提出された事業概要を基に事業者を決めるもの。その後、協議をしていく。1日中過ごせる公園の実現のコンセプトを基に、宿泊施設もその1つと考えている。上人ケ浜は自然海浜公園なので、事業者と保全についても協議を進めている」などとし、事業者から実施計画が出されていないことなどにより、当初8月に着工とされていたが「難しいのでは」との見解を示した。
 委員会は、現時点では事実確認が難しいため「継続審査」とした。