別府市議会観光建設水道委員会(穴井宏二委員長)は7日午後1時半、継続審査となっている、「パークPFI事業『上人ケ浜公園整備運営事業』に関する請願」について審査を行った。
同事業は、貸会議室大手の株式会社TKP(河野貴輝代表取締役社長)が上人ケ浜公園内に砂湯やレストラン、宿泊コテージ、日帰りグランピングなどの施設を設置し運営するもの。これまでの説明会で出た意見や市旅館ホテル組合連合会(西田陽一会長)からの請願を受け、別府市はTKP側と協議を重ねてきた内容を委員会に報告をした。
別府市の説明によると、宿泊コテージは、20棟34ルームになる。砂湯はこれまで予約が出来なかったが、予約システムを導入することで、待ち時間の短縮を図り利便性を高める。海岸沿いの遊歩道については、これまで同様、市民が自由に散策を楽しめるようにする。樹木は、配置計画の中で必要最低限度の伐採とし、緑の総量は変えないことーなどが示された。
委員からは「砂湯が宿泊者優先にならないようにしてほしい」「体験型宿泊施設というが、ホテルと同じではないのか」「完成後の管理も必要」などの意見が出た。橋本和久公園緑地課長は「ホテルを建設しての宿泊は認めていないが、グランピングに近いと考えており、体験型宿泊施設と認識している。そこに宿泊するだけではなく、公園を楽しんでもらうための施設」「砂湯は営業時間を長くとってあり予約システムも入れるので、今までよりも使いやすいものになると思う」などと答えた。
7日夜、上人地区で地元説明会が行われた。これを受け、15日にも委員会を開き審査を行うことにしている。